HUISでは限りある資源の持続可能な取り組みの⼀環として、また、遠州織物の特別な⾵合いに触れ親しむことで⼦どもたちが地域の伝統産業を知ってもらうきっかけづくりとして、こども園などへの端材&ハギレの提供を始めます。
この活動の初めての提供先として浜松市中央区「きなりこどもえん」に代表松下とスタッフがおじゃまして、年長さんにハギレを渡してきました。
「”きなりこどもえん”の”きなり”は、染⾊していないまっさらな⽣地の⾊のことだよ。」
とまず伝えると、子どもたちは驚いた様子でさっそく興味津々。
浜松では、気持ちのいい⽣地がたくさん作られていること、
その生地はとっても高級な生地で、なかなか実物は触れないこと、
そんなすごい生地を作る職人さんがみんなのまわりで頑張っていること、
そして、毎日着ている洋服は、もともとは長い長い長方形の布、
その布を、洋服の形に切って、ミシンで縫って、洋服になるけれど、どうしても布の端がゴミとなってしまうこと。
こどもたちは話すそばから「知らなかったぁ」「すごい!」「もったいない…」と声をもらし、話し終わるとダンボール2箱分のハギレを広げたテーブルに駆け寄り、さっそく好きな色や柄、手触りの布を思い思いに選びました。
「きなりこどもえん」は、「遠州織物」をコンセプトに2018年に開園した比較的新しい園です。
園のある中央区植松町あたりはもともと織物が盛んな町だったそうで、こどもたちとともに地域に根ざしながら成長していけたらという思いで、「遠州織物」を園のコンセプトにされたそうです。
園舎の形は、三⾓屋根の織物⼯場をイメージした特徴的な形になっているほか、園内の掲⽰物など遠州織物で作られたものをたくさん使われています。
そうしたコンセプトもあり、開園以来、 HUIS では遠州織物を使⽤したオリジナル通園バッグを制作・提供しています。
今日お渡ししたハギレは、ふだんの⼯作遊びや、作品展の材料にしたり、卒園制作の作品の材料などに使用される予定。
園長さんのお話によると、色や形がことなる不揃いなハギレだからこそ、こどもたちの想像力や発想力がかきたてられ個性的で豊かな活動になるほか、年齢に応じて使い方も工夫しやすくなるそうで、画一的でないハギレならではの可能性を感じました。
たくさんの布を触って、布ごとの⼿触りや違いを楽しんでいるこどもたちの表情がとても印象的でした。
短い時間ではしたが、職人の手仕事による生地の感触が肌の感覚として少しでも記憶に残ったり、洋服や地元で働く人のことを考える機会になったら嬉しく思います。
ハギレの提供は今回限りではなく、定期的に提供させていただく予定です。
また、きなりこどもえんさんと同じようにハギレの提供を希望するこども園、幼稚園、保育園、⼩中学校などがあれば可能な限り提供させていただく予定です。
■浜松市東区植松町にこの春開園した「きなりこどもえん」のオリジナル園バッグを製作させていただきました
https://1-huis.com/all/1360
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高品質な“遠州織物”を使用したシンプルな衣服。
ふくふくとした豊かな生地の風合いを大切に。
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