着心地がいい日本製・天然素材の服ならHUIS | シャトル織機・遠州織物が生み出す豊かな風合いの服を販売

twitter Facebook インスタグラム ライン LANGUAGEJAPANESEENGLISH
HUISについて
HUISの商品とお店
HUISの活動

ブログ

商品情報 2026-04-24

\“HUIS×三備” デニムとは?デニムの経年変化を生み出す【糸染】”(前編)/

日本各地に広がる繊維産地の生地を使った、産地コラボレーションシリーズ。
今年1月にリリースしたデニムパンツは、デニムの聖地とも言われる「三備産地」で、旧式のシャトル織機を用い、綿と麻の天然素材で織り上げた特別な一本です。

■「三備産地」や「シャトルデニム」についてはぜひこちらの記事もご覧ください。

“新たな産地コラボシリーズは【三備産地】の「シャトルデニム」”

そもそもデニムとは、インディゴ(藍)で染めたタテ糸と未晒しの白いヨコ糸を使い、綾織で織られた生地のこと。デニムという名称は「フランス・ニーム産の綾織物=セルジュ・ドゥ・ニーム」に由来すると言われ、アメリカに渡った後、労働者の丈夫な作業着として広がりました。
はき込みと洗濯を重ねることによって次第にインディゴの色が落ちていき、着る人の体や動きにそって白く「ヒゲ」や「アタリ」が生まれていきます。こうした経年変化が表れていくのが、デニムの魅力であり楽しみでもありますよね。

 

ところで、この“色落ちする”というデニム生地最大の特徴が、一体どのように生まれているかご存知でしょうか?

実はデニム生地の色落ちは、“もともと色が落ちるように意図された上での糸染め”という独特な工程が鍵になっているのです。それを教えてくださったのが、広島県福山市でデニムの糸染めを行う「坂本デニム」さん。
今回、同じく福山市でデニム生地を製造する「篠原テキスタイル」さんとのご縁をきっかけに坂本デニムさんを訪問させていただき、デニム糸の染めについてお話を伺いました。

創業134年の坂本デニムさんは、もともと呉服などの藍染を手がけてきた老舗の染め屋です。福山市もかつては備後絣(びんごがすり)と呼ばれる藍染織物の産地でした。
坂本デニムさんがデニム糸の染色を手がけるようになったのは、アメリカからデニムが入ってきた当時、日本でも藍染の技術を用いてデニム生地を作れないかと依頼を受けたことがきっかけでした。

しかし、従来の藍染の手法でデニム生地用の糸を染めてみたところ、デニム特有のあの「色落ち」が再現できなかったのだそう。本場のデニムはなぜ経年変化してくのか・・・当時は情報も少なく、現地へ足を運びたくてもそのような余裕はなかったそうです。そうした状況の中で研究と実践を繰り返し分かったのが、「デニム生地の糸は、中心まで染まっていない」ということでした。そうして、“あえて色落ちする”糸の染め方を探り、「糸の芯まで染めてはいけない」ことや「糸に張力をかけて染めることで糸の表面だけを染められる」ことを突き止めていきました。

坂本デニムさんでは社会状況の変化に伴い伝統的な藍染染色から、機械化へ移行。芯白染色(しんじろ)の機械化に日本で初めて成功されました。
張力をかけながら糸を染めることを可能にした「シート染色機」により、糸の芯まで染液が染み込まない「中白」の状態を作ることができるようになり、国内でデニムの糸を染めることが可能になりました。その後さらに改良が重ねられ、現在主流となっている「ロープ染色」が取り入れられていきます。

坂本デニムさんでは、ロープ染色も自社開発の機械を用いて行われています。ロープ状に束ねた糸に張力をかけながら糸を染めていきます。また、インディゴ(藍)は酸化することで発色・定色する性質を持つことから、染料をつけた後に空気に触れさせる必要があります。そのため、ロープ状に束ねた糸を染料の槽を潜らせ、吊るす、また槽を潜らせ、吊るすという工程を幾度も繰り返して染めていきます。規格によっても異なりますが、多いものだと15回を超えるものも!

染液も、糸もまるで生き物のようで、その日の天気やロットによっても状態は変わるため、細かな間隔で品質を確認し、熟練職人の経験に基づきながら調整を繰り返すそうです。
こうした工程によって、はき込むほどに糸の表面のインディゴが落ち、デニム特有の経年変化の風合いが生まれます。

生地の染色工程においては、多くの場合、むしろムラなく均一に染まることや「色落ちしないこと」こそが重視されます。藍染も同様で、通常は糸の芯までしっかり染め上げることが基本であり、それ自体が高度な職人技です。本来は芯までムラなくきれいに染め上げることができる技術を持つ職人さんたちが、“あえて色落ちする”糸を作るために開発したオリジナルの機械と技術が、国産のデニム生地づくりの鍵を握っていたのです。
(次の投稿に続きます。)

※ロープ染色は撮影のできない工程のため掲載していません。家屋の窯は坂本デニムさんに残る貴重な藍染設備の様子です。

– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –
高品質な“遠州織物”を使用したシンプルな衣服。
ふくふくとした豊かな生地の風合いを大切に。
HUISweb www.1-huis.com
HUISonlinestore http://1-huis.stores.jp/
– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –

#HUIS #遠州 #遠州織物 #シャトル織機 #産地 #デニム #三備産地 #シャトルデニム

カテゴリー

オンラインショップ