2023年もいよいよスタートいたしました。
HUISを応援していたけるみなさまのおかげで、昨年も遠州織物が持つ生地の特別さ、積み重ねられた技術の素晴らしさを、多くの方に知っていただくことができた一年でした。
年末年始には、遠方より旅行や帰省がてら東京ショールームにお立ち寄りいただけたお客さまも多くおられたとお聞きしています。2023年も、こうしたご縁をいっそう大切にしていきたいと思います。
一方、産地に目を向けてみると、原料の高騰や、職人の高齢化、事業者の廃業など、遠州産地は今まで以上に苦しい状況に直面しています。2022年の1年間でも、こうした状況はより深刻化してきました。
遠州産地と共にあるHUISとして、2023年はこうした産地の維持に寄与できる活動に今まで以上に関わっていければと考えています。
「ガチャマン景気」と言われ、遠州の繊維産業が旺盛を極めた過去のような時代に戻ることは難しいと思います。でも、その時代から受け継がれた、素晴らしい技術、今なお残る貴重な織機が、少しでも維持されるよう。
廃業した時点で、技術も、織機も、消えてなくなってしまいます。毎年、また一つ、また一つと灯火が消えていきます。少しでも、遠州織物に関わる事業者さんたちが、事業を続け、受け継いでいこうと思えるような光を生み出せる一年になればと考えています。
こうした想いを基に、以前から国内のさまざまな産地の振興に取り組まれている(株)糸編の宮浦晋哉さんを今日はご紹介させていただきたいと思います。
アパレル業界、そして国内の繊維産地に精通され、各産地のほか経済産業省からの事業なども請け負う、今、日本の繊維産地にとって光となるような方です。
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■株式会社糸編・宮浦晋哉
デザインと技術のマッチング、デザイナーズブランドの生産サポート、繊維産地の活性事業、各種コンテンツの企画制作などを行う。2016年名古屋芸術大学特別客員教授。 2017年、繊維・ファッション業界での人材育成を目指す「産地の学校」を開校。2020年以降、国内テキスタイルのプラットフォーム事業「TEXTILE JAPAN」、テキスタイルの輸出、新規事業支援などを行う。
https://ito-hen.com
https://www.instagram.com/secorigram
@secorigram
■産地の学校
繊維産業・テキスタイルについて体系的に学ぶ場として、2017年5月にスタート。就職、転職、企画、生産、起業、あらゆるジャンルにおいて、これから糸偏産業と関わっていく上で、必要最低限の専門知識や生産背景を知ることは、解像度をあげる手助けをしてくれます。しかも、それらの知識は体系的に効率的に学ぶことが重要です。「産地の学校」のプログラムは、繊維・アパレル業界に新しく入る方、深く関わろうとする方にとっての窓口を担います。
http://sanchinogacco.com
https://www.instagram.com/sanchinogacco
@sanchinogacco
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2017年に産地の学校がスタートするまで、アパレル業界においてこうした産地のことを体系的に知る窓口になるものはありませんでした。
その結果、繊維産地とアパレル業界が遠く切り離された、今のいびつとも言える構造が進んできました。宮浦さんのこの活動が、今の若い世代のデザイナーや、繊維関係企業にさまざまな影響を生み出しています。
HUISでは、昨年末、桐生産地、そして播州産地にもお伺いし、“産地発ブランドのブランド戦略”というテーマでセミナー講演をさせていただきましたが、こちらのお話は宮浦さんからご依頼いただいたものでした。
HUISという産地ブランドの事例から、他の産地の活性化につながる可能性を感じてくれてのお話でした。今年は同様の視点から、遠州産地と尾州産地の交流事業も予定しています。
宮浦さんは、現在も遠州産地に数多く足を運んでくれていて、いろいろな振興事業に携わってくれています。
これまで支えてきてくれた産地の繊維関係者の方々と、新しい時代を担う若い世代とをつなぐ、新しい取り組みができればと考えています。
※画像は「産地の学校」リポスト画像です
@sanchinogacco
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高品質な“遠州織物”を使用したシンプルな衣服。
ふくふくとした豊かな生地の風合いを大切に。
HUISweb | www.1-huis.com
HUISonlinestore | https://1-huis.stores.jp
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