本日、10/19(土)13:00からは、タケミクロス代表の竹内さん、baby box project主宰の桂川さんとトークイベントを開催させていただきました。
当日の様子はインスタライブでも配信させていただきました。
アーカイブ配信もご覧いただくことができますのでぜひご覧ください。
タケミクロスさんは「産元」という立場です。
他の産地では、尾州の新見本工場を展開されている大鹿(株)さんも同じ「産元」になります。
その仕事は、直接ものづくりに携わる職人さんたちからは一歩引いた立場で、産地のさまざまな職人さんたちと、HUISのようなアパレルブランドとを繋ぐ役割。
産地のことを熟知しているからこそ、ブランドの求める生地を汲み取り・企画設計し、産地の職人さんたちにお願いすることで、求めに応じた生地を届けることができるのです。
トークイベントの中でも触れさせていただきましたが、タケミクロスさんの活動のなかで産地にとって大きな意味を持っている一つが、自店舗やネットショップを通じた、一般消費者への生地の販売に取り組んできたことだと思います。
通常、産元さんのお仕事は、「B to B(Business to Business)」と言われる業態で、会社単位での取引先にしか生地を売るということはありません。
それは会社単位であれば大ロットの取引が前提になることから、B to Bのほうが明らかに効率がいいからです。
一方、「to C(to Customer)」と言われる一般のお客様への生地の販売は、多くの手間がかかることからなかなか難しいのが実情なのです。
ですが、タケミクロスさんは、約20年以上前から全国に先駆けてオンラインショップを立ち上げ、店舗を開いて、お客様へ直接生地を販売してきました。
他に先駆けて切り拓く活動には、さまざまな苦労があったはずです。
それは「遠州織物の素晴らしさを直接多くの人に知ってもらいたい」という気概に他なりません。
今、HUISのほかにも、「遠州織物」を使ったブランドや作家さんが数多くあります。
それはタケミクロスさんの活動の証でもあると思っています。
HUISのようにアパレルブランドが直接、機屋さんとつながって生地を仕入れられるというのは稀です。
一方で、新たにブランドスタートする人にとって遠州織物を使用したいというケースも増えてきています。
そんな時に、タケミクロスさんのように数メートルから遠州織物を注文できる窓口があれば、新たにアパレルブランドを始めたいというデザイナーにとって、これほど救われることはないのです。
家庭で手芸を楽しむ人だけでなく、起業家のスタートアップも広く後押しをしてきたのです。
そうした方々が遠州織物の魅力を発信してくれることが、産地の維持にとって大きな力になっているはずです。そして、その力はこれからより大きくなっていくはずです。
職人とブランドを繋ぐ。
「産元さん」というのは、そんなお仕事です。
タケミクロスさんは、まさに遠州らしい産元さんだと思います。
オンラインショップもぜひご覧になってみてくださいね。
■タケミクロス
https://www.takemicloth.co.jp
@takemicloth
@babybox_project.hamamatsu
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高品質な“遠州織物”を使用したシンプルな衣服。
ふくふくとした豊かな生地の風合いを大切に。
HUISweb | www.1-huis.com
HUISonlinestore | https://1-huis.stores.jp
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