HUIS | 遠州織物

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お伝えしたいこと遠州織物のこと 2025-06-30

“麻素材の3種、「リネン」「ラミー」「ヘンプ」の違い”

今年も本格的に暑い日が続くようになり、いよいよ真夏の到来ですね。

年々長くなってしまっている真夏のシーズンを涼やかに過ごすためには、やはり「麻」がおすすめの素材のひとつです。

HUISの生地を生産する産地「遠州」は高級綿織物の産地として知られている地域ですが近年、麻(=リネン)織物の生産量もとても多く、旧式の織機で生まれる麻素材はその品質から繊維・アパレル業界ではよく知られている産地です。

もともと麻生地の産地といえば滋賀県ですが、残念ながら滋賀エリアの機屋さんはもうわずかとなってしまっていて近年は遠州が代替生産地となっており、現在日本の麻素材の多くは遠州で織られている、と言われています。
その理由は、麻織物は繊維が柔らかく糸が切れやすいことから旧式の織機でないと織れないため。ここでも古くから続く伝統的な遠州産地の特徴が活かされているわけです。

ちなみに現代において、天然素材の衣服の中で最もポピュラーな「綿」は、もともと日本古来からあった作物ではありません。
綿栽培や綿織物が一般的に広がったのは江戸時代以降で、それまでは麻織物が日本人にとって身近な衣服でした。麻が持つ特徴は、吸湿性・速乾性・放熱性・調温性・抗菌性などで、それだけ四季のある日本の気候に麻素材はマッチしているのです。

 

 

さて、麻素材と一口に言っても麻にはいくつか種類があります。
HUISでも、一般的な「リネン」のほか「コットンヘンプ」や「ラミー」などいろんな素材が出てきて、少し混在してしまいやすいと思います。
今日は、あらためて麻の分類とそれぞれの特徴と違いについて解説させていただきますね。

まず、麻は大きく以下の3種類に分かれます。

【麻の3つの種類】
①リネン=亜麻(あま)
ヨーロッパの麻と言われ、フランス・ベルギーや中国で作られている。

②ラミー=苧麻(ちょま)
東南アジアが原産の麻で、中国やフィリピン、ブラジル等で作られている

③ヘンプ=大麻(たいま)
中央アジアが原産の麻で、中国・ロシアやヨーロッパで作られている。日本で古来から使われてきた麻はこの大麻。

 

 

基本的にどれも麻になるので素材の特徴としては共通していますが、3種それぞれを強いて比べた時には以下のような特徴に分かれます。

【3種の麻の特徴】
①リネン=亜麻(あま)
糸が細くてしなやかなのでチクチク感が他より少ないが、強度や麻らしいシャリ感は他よりも劣る。

②ラミー=苧麻(ちょま)
糸が丈夫で強度があり、シャリ感や光沢感が最も強い。糸が強い分、チクチク感は他よりも少し感じやすい。

③ヘンプ=大麻
日本の麻らしい素朴な素材感。シャリ感・清涼感がある。繊維が短いため、ネップ(節)があり素朴感のある生地になる。

 

 

それぞれの違いを知ると、生地選びもまた一段と楽しくなると思います。
ぜひ店頭でもいろいろな素材の特徴を確かめてみてくださいね。

次の投稿ではひきつづき「夏は何も着ないよりも、麻を着た方が涼しい」と言われる理由をご紹介したいと思います。

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高品質な“遠州織物”を使用したシンプルな衣服。
ふくふくとした豊かな生地の風合いを大切に。
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