(今週は全4回にわたり遠州織物の歴史についてシリーズで投稿させていただきます)
about“遠州織物”①「歴史ある繊維業の一大産地・遠州 」
日本の“三大綿織物産地”をご存知でしょうか?
静岡県西部に位置する“遠州”地方は、泉州(大阪)、三河(愛知)と並ぶ日本三大綿織物産地の一つとして知られており、
その歴史は江戸時代までさかのぼります。
この地方は、天竜川の豊かな水と豊富な日照量・温暖な気候によって、古くから「綿花」の産地として栄えてきました。
江戸時代に入ると、育てた綿花を元に農家が手機で作った「綿織物」が市場に出回るようになり、これが「遠州木綿」として高い評価を得ていきます。
その後、明治19年にこの地に洋式紡績工場が設立され、明治29年には現在の湖西市で豊田佐吉氏(豊田自動車創業者)が
小幅力織機を発明したことで、遠州の「綿織物」の生産量は飛躍的に増加しました。
こうして、全国有数の産地として“遠州の繊維業”が確立したのです。
遠州地方では、現在でも他に例のないほど多彩な種類の農産物が生産されるほか、近年では太陽光発電も盛んに行われています。
これらはこの地域特有の豊富な日照量や温暖な気候の恩恵を受けているもので、綿花栽培がはじまりとなった繊維業の発展とつながっているんですね。
※HUIS公式webサイト
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