（今週は遠州織物の歴史について全4回に渡り投稿させていただいています）

about“遠州織物”②「職人の街・遠州」

東京と大阪のほぼ中央に位置する遠州地方は、その地理的条件や気候・水資源などに恵まれ、
古くから「ものづくり」が盛んなまちとして成長してきました。

全国的には意外と知られていないことが残念ですが、二輪・四輪自動車メーカーの「ホンダ」「スズキ」「ヤマハ」、
楽器メーカーの「ヤマハ」「カワイ」「ローランド」。
これらの日本を代表する工業メーカーは、いずれもこの遠州地方が発祥地です。

こうした「ものづくり」企業を生んできた遠州という地域は、古くから高い技術を持つ職人が育つ土壌がありました。
その高度な技術と職人志向は、現在の繊維業界においても浸透しています。

遠州織物において“糸”から“生地”になるまでの生産工程は、現在でもすべてがこの地域の中にあって、
昔と変わらない方法で生産されています。
そのひとつひとつの工程は、昔ながらの織機（しょっき）と熟練した職人の手によって丁寧に行われるもので、
他にはない優しい質感と使うほどに馴染む独特の風合いの生地が生産されます。

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