(今週は遠州織物の歴史について全4回に渡り投稿させていただいています)
近年の繊維業をとりまく環境として、アジアを中心とする安価な海外製品の輸入が
急激に増えたことは多くの方が実感されていることだと思います。
消費者にとって低価格の衣料製品が手に入りやすくなった一方で、国内の繊維業産地はいずれも大きな打撃を受けました。
そんな中、元々高品質な綿素材作りが根付いていたこの地域では、
大量生産で海外製品に対抗する道を選ばず、いっそう付加価値の高い素材の開発を目指しました。
目指すべきは価格競争の中の勝利ではない。価格競争に巻き込まれることのない、一層上質な生地を…。
これは昔ながらの織機と、それを操る職人たちの高い技術・信念によって切り開かれていった道です。
こうした結果、素材一つ一つの風合いや完成度はより洗練され、繊維業界における高品質な織物産地としての認知度は一層高まりました。
現在では国内のみならず海外でも高い評価を得る品質を誇る「遠州織物」として、その地位を確立したのです。
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