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お伝えしたいこと 2022-11-11

\遠州織物発祥の聖地「初生衣神社(うぶぎぬじんじゃ)」を遺すためのクラウドファンディングがスタートしました/

今回ご紹介させていただくのは、浜松市北区三ヶ日町「初生衣神社」について。
遠州織物発祥の聖地として祀られ、毎年国内の繊維関係者が多く参拝する「初生衣神社」ですが、その“織殿”の維持が難しくなっていることから、その修繕を目的とするクラウドファンデイングがこのたびスタートしました。

■織姫様を祀る初生衣神社|870年を迎える「織殿」修繕にご支援を
https://readyfor.jp/projects/ubuginu
(「うぶぎぬ神社 クラウドファンディング」でネット検索できます)

HUISのウェブサイトにも詳しく紹介させていただいているこの初生衣神社について、あらためてご紹介させていただきますね。

■伊勢神宮と深い縁をもつ遠州織物発祥の聖地・初生衣神社
https://1-huis.com/enshu03/#enshu

現在、アパレルの高級生地産地として知られている「遠州織物」の産業発展の歴史としては、江戸時代中期以降に綿花を栽培する農家が自給自足で始めた手機による綿織物がはじまりです。
一方、織物文化の歴史としてこの初生衣神社が担ってきた神事の起源は平安時代まで遡り、ここ遠州は日本国内における繊維産地として大変由緒ある歴史を持った地域になります。初生衣神社の祭神は「天棚機姫命(あめのたなばたひめのみこと)」。日本では大変なじみの深い、七夕の織姫(おりひめ)様です。

遠州織物の発祥の聖地として崇敬されてきた「初生衣神社」は、800年以上前より、「伊勢神宮」へ神衣(かんみそ=天照大神(あまてらすおおみかみ)が天岩戸から出てきた時に着たと言われる衣)を納めるという神事を担ってきた、他社に類のない由緒ある古社です。 ここで以前神衣調達の職を預かってきた「神服部(かんはとり)家」は日本で唯一の苗字を持つ由緒ある家であり、一子相伝で800年以上に渡り初生衣神社の宮司を務められてきた歴史を持ちます。

この神衣を伊勢神宮へ奉献するという神事は、令和になった今もなお変わらずに行われ、毎年春に「おんぞ祭り」という名の大祭が行われています。
その神衣を作るのが浜松市指定有形民俗文化財となっている「織殿(おりどの)」で、ここにおさめられている織機は800年以上前に神衣を織っていた物と全く同じ形をしています。掲載させていただいている画像がそのものになります。これは、神様に対して常に同じ物を作り続けることが祭事である、という考えに基づき、織機も常に同じ形を伝承してきたからなのです。

江戸時代に建てられてから現在までその姿を保ってきたこの「織殿」ですが、近年では織殿自体が傾き、雨風の度に茅葺屋根の茅が抜け落ち、傷みが激しくなっています。耐震性能を調査したところ「建物全体が傾いているため5年以上持たない可能性がある」という結果が出ています。

由緒ある歴史を持つ初生衣神社ですが、崇敬神社のため氏子がいないことも大きな特徴です。これまで神社の立つ三ヶ日町の方々や遠州織物に関わる方々が初生衣神社を共に守ってきましたが、人口減少・織物業界の衰退が進み、建物の維持管理が難しい状況になっています。

そのため立ち上がったのが、織殿の修繕費を募るための今回のクラウドファンディングです。

今なお、国内ではさまざまな特徴ある高品質な生地が各産地で作られています。産地の規模はいずれも縮小を続けていますが、受け継がれてきた技術とともに、こうした素晴らしい産業の歴史を裏付ける文化的遺産が少しでも維持されていくことは、私たち日本人にとって大切なことだと思っています。HUISとしても可能な限りの支援をさせていただいています。
遠州織物の、そして日本の繊維産業にとっての聖地である初生衣神社が、これから先も変わらずに続いていくことを願っています。

今回のクラウドファンディングをきっかけに、こうした由緒ある神社が遠州にあることをぜひ知っていただき、身近に感じていただければ幸いです。

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高品質な“遠州織物”を使用したシンプルな衣服。
ふくふくとした豊かな生地の風合いを大切に。
HUISweb | www.1-huis.com
HUISonlinestore | https://1-huis.stores.jp
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