明日からの2/17-18の2日間、「遠州産地×尾州産地」のそれぞれの産地において繊維企業に関わる若い担い手たちによる産地交流プログラムツアーが開催されます。
国内の繊維業界はさまざまな環境の変化に巻き込まれとても厳しい状況に置かれています。 さらに新型コロナウィルスの影響もあり、アパレル・繊維企業の倒産・廃業が相次ぐなど、危機的状況が続いており、ともに⻑年アパレル業界を支えてきた国内有数の生地産地である遠州・尾州いずれも大きな打撃を受けています。
HUISでは、遠州産地発のアパレルブランドとして、これまで「blanket」さん、「糸と色」さん、「尾州のカレント」さんなどとイベント開催や生地開発などさまざまなコラボをさせていただいてきました。
今回はブランドの垣根を越え、産地同士のつながりとして、若い担い手のみなさんが交流事業を行います。
このプログラムツアーは、昨年、桐生や播州産地でセミナー開催をしていただいた糸編・宮浦さんにご協力いただき「産地間交流プログラムツアー」として開催いたします。(糸編・宮浦さんについてはこちら→https://1-huis.com/all/27707/)
遠州から「ひよこのかい」とHUISスタッフが尾州へお伺いして「尾州のカレント」の皆さんと一緒に、糸商談会「ジャパン・ヤーン・フェア」、尾州産地の工場の視察、「新見本工場」さんの取り組みを見学するほか、ツアー参加者向けトークイベントやセミナーなども予定しています。
トークイベントでは、糸編・宮浦さんをモデレーターに、大阪牧方「ルポデミディ」オーナー宮地さん、「blanket」彦坂さん、「HUIS」松下の4者で【アパレルの現状と国内産地発ブランドの可能性】についてお話しする予定です。(こちらのトークイベントはyoutubeで後日一般公開予定です)
どちらの産地も大変厳しい状況下ではありますが、そうした中でも、それぞれの産地では若手メンバーが中心となり地域の産業を盛り上げようとさまざまな企画が行われてきました。
それぞれの産地で生まれている事例を学び合い、工場見学やセミナーなどを通して交流を深めることで、歴史と技術を誇る国内二大繊維産地として、新しい時代を切り拓くスタートアップになればと思っています。
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■遠州産地「ひよこのかい」
遠州の繊維産業活性化に貢献することを目的に、繊維の生産に携わる20〜30代の若手が集まって2018年9月に結成し、交流、情報交換をしています。「ひよこのかい」のネーミングは、 50 代が若手と言われる繊維業界で、遠州織物の知識も技術も経験もまだまだ未熟なよちよち歩きの「ひよこ」に由来しています。
■尾州産地「尾州のカレント」
日本一の毛織物産地尾州の繊維企業に属する若手社員が中心となり 2019 年に結成した産地活性サークル。近年衰退し危機的状況 にある 「尾州をなんとかしたい」という強い思いから、商品開発・イベント開催・ラジオ番組など企業の枠を飛び越えた活動を行っています。「カレント」とは「水の流れ」を意味し、川の流れで例えられる繊維産業全体を良くしたいという気持ちが込められています。
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最盛期には1000軒以上あった機屋さんも今ではわずか数十件と縮小の一途をたどる遠州ですが、若い担い手さんがいることは大きな希望です。消えてしまったものを復活させることは難しいことですが、今あるものを大切に守り、遺すことで、職人さんたちの技術や想いは未来につながります。
遠州産地と共にあるHUISとして、こうした産地の維持・発展に寄与できるサポートをしていきたいと思っています。
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高品質な“遠州織物”を使用したシンプルな衣服。
ふくふくとした豊かな生地の風合いを大切に。
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