国内の繊維業界はさまざまな環境の変化に巻き込まれとても厳しい状況に置かれています。
また数年に渡った新型コロナウィルスの影響により、アパレル・繊維企業の倒産・廃業が相次ぐなど危機的状況が続いており、アパレル業界を支えてきた国内の多くの生地産地はいずれも窮地に立たされています。
ここ遠州においても、原料の高騰や、職人の高齢化、事業者の廃業など、今まで以上に苦しい状況に直面しています。
HUISのまわりでも事業閉鎖を決断される事業者さんは年々増え、状況はいっそう深刻化しています。
現代において、新たに機織りを始めよう、染色工場を始めよう、という事業者が現れることは残念ながらありません。今残っている事業者さんたちの事業が健全に継続されていくことが、産地が残るために必要なことです。
こうしたなかで、遠州産地の技術と伝統を伝え、残そうと、若手の繊維関係者のみなさんが新たに結成したのがこの「entrance」です。
遠州産地では今年2月、コロナ禍が次第に開けていく中で産地を盛り上げる取り組みのきっかけを掴もうと、「entrance」の前身となる遠州「ひよこのかい」のメンバーが尾州産地を訪れて若手同士の交流プログラムを行いました。(詳細は以下)
「【遠州×尾州】産地の担い手交流プログラム」
https://1-huis.com/all/29079/
「2/17-18遠州×尾州 若手担い手交流プログラムを開催いたしました」
https://1-huis.com/all/29254/
新たに立ち上がった「entrance」は、前身である「ひよこのかい」メンバーを母体に、アパレルデザイナー、デザインディレクター、アパレル企業などがメンバーに加わり、消費者の方々に直接、遠州織物の魅力を伝える取り組みを行なっていきます。
今後、entranceブランドの商品開発やイベント展開を通じて、遠州産地を発信していきます。
グループ名の「entrance」は、「遠州産地(en)に夢中(trance)になる入口」という意味で、遠州産地、遠州織物に関わる人の「ポータル/玄関口」をイメージしています。
「entrance」の“en”には、遠州の「遠」のほか、循環の「円」、つなぐ「縁」 の意味を含み、ロゴマークは円状にデザインされた経糸(たていと)の間を、アルファ ベットが緯糸(よこいと)のように走ります。
2行に並んだ[entr]、[ance]は、entr(y)=入る、ance(r)=答え、を暗示するもの。
服選び・生地選びにおけるさまざまな選択肢の中で、人それぞれの答えを導けるような、そんな活動を大切にしていきます。
なお、entranceの初のイベントとして、来月7/1-2に遠州織物の生地を自由に選んで服を仕立てられるイベント
〜産地職人が生地選びのコンシェルジュ〜
遠州織物のセミオーダー会「entrance」
を開催いたします。
詳細はあらためてご案内しますので、ぜひご期待くださいね。
HUISでも、遠州産地に生まれたこの力強い動きを、できる限りサポートしていきたいと思っています。
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■entranceインスタグラム
https://www.instagram.com/entrance.textile
@entrance.textile
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高品質な“遠州織物”を使用したシンプルな衣服。
ふくふくとした豊かな生地の風合いを大切に。
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