2023年春からスタートした、久留女木の棚田プロジェクト。
昨年収穫した綿が、いよいよ、織布工程に入っています。
棚田関係者とともに、織布工程を担当してくださるカネタ織物さんへ見学に伺いました。
@kanetaorimono
一番最初に見せていただいたのは、糸。
棚田産の綿を約20%含んでいます。
こちらのプロジェクトに共感いただいた大正紡績さんにご協力いただき、糸にすることができました。
@taishoboseki
綿から糸ができることは頭では分かっているのですが、実際に自分たちが摘んだものが目の前に糸になって現れると、「え!これがあの綿!?」と顔がほころぶと同時に、驚きを隠せませんでした。
あのふわふわでまとまりのない綿がこんなにも美しく均一でひとつながりの糸になるなんて・・・紡績技術の素晴らしさに感動しました。
そして、機場へ。
生き物のように動き続ける織機とシャトルが往復する鼓動のような規則的な音で満たされている機場の感想は一言では言い表せません。
織機に積み重なった綿ほこりが、シャトルを打つたびにほわほわっと揺れて、まるで意思のある生き物のよう。
健気に動き続ける織機が可愛らしく、愛おしく思えます。
糸から布へ。
目の前で、まさに布が生まれ、農作物から工場製品へと姿が変わっていきました。
できたてほやほやの布は、指先から心なしか温もりが伝わり、早く全身で着てみたい!
機場以外にも、ビームの経糸を繋ぎ合わせる作業(9000本を手作業で結ぶ!)、検反、出荷の様子も見学させていただき、織り上がった生地はカネタ織物さんから次の加工工程へと運ばれていきます。
無数の職人さんのリレーで、服一着ができていきます。
プロジェクトがスタートした時には棚田で綿が育つのか?収穫できたとしても洋服まで作れるのか?つくれたとしてもどれくらいかかるのか・・・?と、ずっとずっと先のことのように思っていましたが、洋服まであともう少し。
原料となる綿を育てること、収穫した綿から布を織り、布から仕立てること。
本来は、とても手間と時間がかかるもの。
家庭内で多くは女性が担ってきたそうした労働が科学技術の発展により軽減されてきました。
しかしながら、その時の流れの中で、私たちにはそれら多くのことが見えなくなり、忘れてしまいました。
「だれが、どこで、つくっているの?」
「どうしてこの価格なの?」
身の回りのモノの背景や裏側をちょっと想像してみる。
この【遠州織物×久留女木の棚田プロジェクト】が、そんなきっかけになれたらと思っています。
浜松産の綿による遠州織物。
楽しみにお待ちくださいね。
■”久留女木の棚田×遠州織物プロジェクト”特設サイト
https://1-huis.com/kurumeki/
■HUIS presents “遠州織物×久留女木の棚田プロジェクト”special movie
https://youtu.be/lzA6LG4LzDY
■遠州織物×久留女木の棚田プロジェクト「HUISの綿花収穫」
https://youtu.be/4d1cwTlLSj8
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高品質な“遠州織物”を使用したシンプルな衣服。
ふくふくとした豊かな生地の風合いを大切に。
HUISweb | www.1-huis.com
HUISonlinestore | https://1-huis.stores.jp
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