2025年、あけましておめでとうございます。今年も新たな一年を、清々しい気持ちでスタートしたいと思います。
動画は、織布の準備工程のひとつである「経通し(へとおし)」作業の様子です。以前もご紹介したことのある、「マルマス経糸準備」府川さんは、2020年に経通し職人として独立企業され、日々、へ通し作業を続けられています。
■経通し職人・府川さんのこと
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一本も通し間違いが許されない手作業の経通し作業。
たった一種の生地を織るために、多いものでは9,000本もの経糸を、こうして手作業で一本一本、織機の部品に通します。
今、この経通し職人も遠州産地にはほとんど残っていません。
ここ数年で引退されてしまった高齢の職人さんの分も、府川さんが代わりに引き受けられてきましたが、限界を迎えているといいます。
経通し職人さんがいなくなれば、遠州織物の全てが無くなります。
「一人でもいいから、経通しをやりたいという人が出てきてくれれば」
先日、entranceの未来会議に出席してくれた府川さんは、そんなふうにおっしゃっていました。
一本一本、素早く正確に、何時間も経通し台で淡々と作業される府川さんの姿は、私たちの目に、厳かで格好良く映ります。
最初はすごく長い時間がかかっていたけれど、続けるたびに作業の時間が短くなっていったと府川さんは言います。
そんなふうに感じられる自分の成長は、嬉しくて、豊かなことだと思います。
遠州で働く職人さんが、一人でも増えるように。
そんな一年にしたいと思っています。
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高品質な“遠州織物”を使用したシンプルな衣服。
ふくふくとした豊かな生地の風合いを大切に。
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