2月26日(水)、浜松市春野町にある「気田小学校」の4年生に向けて、entrance代表の浜田さんと遠州織物の出前授業を行いました。
浜松の中でも山林地域にあたる天竜区にある春野町「気田小学校」は浜松駅から車で1時間半ほどの距離にある小学校です。1学年が約10人ほどの小さな学校で、ここも過疎化が進んでしまっている学校ではありますが、清流・気田川が流れ、天流美林が広がる自然豊かな学校です。
今回は10人の児童たちだけでなく、保護者のみなさんも参加いただき、遠州織物の話をたっぷりと聞いてくださいました。
よく出前授業を開催させていただいている市街地の学校の児童たちよりも、いっそう「遠州織物」という言葉には馴染みがなく、布?和服?洋服?と不思議そうに最初は聞いていたこどもたちですが、棚田で採れた綿花や、糸になる前のスライバー、昔ながらの織機の映像などを見て、少し身近に感じてくれたようです。
江戸時代に綿花の一大産地であったことがはじまりとなった遠州織物と同じく、日本三大人工美林に数えられる浜松市の「天竜美林」も、豊富な日照量が基になっています。
また、天竜の山林は急峻なことも特徴で、切り立った斜面に生えるスギやヒノキには当たる日光の面積が広くなることから、美しくまっすぐと伸びる木がすくすくと育ちます。
一方で、なだらかな山が広がる地域の林業と違い、急峻な山で作業をする天竜地域の林業家のみなさんには、危険と隣り合わせの高度な作業が必要になります。
まさに天竜の林業家たちが受け継いできた技術。
不利な部分を技術で補い、産地の特性を活かした価値ある産業に発展させてきたことは、遠州織物との共通点も多くあります。
授業後には、児童たちだけでなく、保護者の方々からもたくさんのご質問をいただけて、とても嬉しく思いました。
今後もentranceのメンバーと共に、こうした活動に積極的に関わっていければと思っています。
(写真は、児童・保護者のみなさんの了承を得て使用させていただいています)
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高品質な“遠州織物”を使用したシンプルな衣服。
ふくふくとした豊かな生地の風合いを大切に。
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