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知らずにいた故郷の誇り、遠州織物の今と未来 2025-05-04

【知らずにいた故郷の誇り、遠州織物の今と未来】vol.1

僕の生まれは遠州。そして育ったのは雄踏町。にも関わらず、HUIS、そして遠州織物との出会いはつい最近。昨年の10月頃でした。

あらためまして、この度HUISのパートナースタッフの一員となりました宮﨑です。僕は18歳まで地元で過ごし、大学進学を機に上京。現在は、神奈川県に住みながらフリーランスのライターとして活動しています。

HUISを知ったきっかけは、Instagramの広告。「HUIS 渋谷ショールーム」の広告が流れてきて、普段よく行く「渋谷」と地元の「遠州」の文字が目に止まり、無意識にアクセスしました。サッと目を通すと、商品の雰囲気が好みだったこともあり、そのまま公式サイトを検索。一通り商品を見てから、遠州織物やHUISの取り組みを紹介しているページまで辿り着きました。ここでやっと「遠州織物とは?」というところへ踏み込むことになりました。

 

 

 

 

遠州織物との出会いの過程で、三度の驚きを体験しました。

順番が前後しますが、1つ目は「遠州織物の触り心地」です。サイトで商品を見て興味を持ったので、渋谷ショールームへ足を運びました。吟味する時間がなく、冷やかしのような形になってしまいましたが、遠州織物から生まれたHUISの衣服のいくつかに触れることができました。触った瞬間「柔らかい」と、そう思いました。月並みな感想ですが、ただただ率直にそう感じたんです。僕自身、肌が若干過敏なので、普段から身につけるものの肌触りを気にしています。そのため、服を買う時は必ず実店舗で触れてから購入しているんですが、HUISのシャツの柔らかさや肌触りの良さは、間違いなく過去一番のものでした。

2つ目の驚きは「世界的に高い評価を受けている」ことに対してです。HUISの公式サイトや代表の松下さんのnoteを拝読する中で、遠州織物が世界的なブランドの衣服に使用されていることを知りました。それも、限定されたブランド、短期間だけ、といった一過性のことではなく、長年世界中の様々なブランドで、頼りにされ続けている織物だと。ルール上、具体的な情報は公開されていませんが、できることならどんなブランドで使用されているのか、とても気になるところです。

 

 

 

そしてこの2つを受けて、あらためての驚きとなったことが「18年も浜松で暮らしていて、遠州織物を知らなかったこと」です。ここでの驚きが一番大きかったと思います。歴史が浅い、規模が小さい産業であれば知らなくても不思議ではありませんが、遠州織物は歴史も規模も、地域の代表産業だと堂々と言えるものでしょう。その上、僕は古橋織布さんと同じ雄踏町の出身。にも関わらず、浜松で暮らしていた18年間、そして上京してからの10年間。合計28年間も認識していなかった自分に驚きました。

知らなかった理由。これは、言い訳かもしれませんが、遠州織物と接する機会がなかったからだと思います。まず消費者としての目線から。僕が洋服に興味を持ち始めたのは上京してから。高校生までは私服を着る機会も少なく、生地まで意識することはまずありませんでした。仮に、中学生時代からおしゃれに目覚めていたとしたら、上京するまでの期間に遠州織物と出会う機会があったのかもしれません。

続いて、地元の人間としての目線から。小学校や中学校では、授業の一環で地元について調べたり学んだりする機会がありました。ですがその際に話に出てくるのは、自動車や楽器、うなぎに浜名湖などが大半。授業をそこまで真剣に受けていなかったので言い切る自信はありませんが、記憶の限り遠州織物について授業で取り上げられたことはなかったはずです。

自分が知らないことは、自分の世界の中には存在していないのと同じ。つまり、遠州織物はつい数ヶ月前まで僕の世界には存在していないものだったんです。そして、地元出身の僕が知らなかった以上、遠州にゆかりにある人の中には、遠州織物を認識していない人はきっとまだまだいるはずです。それはもったいない。地元を離れると、定期的にいろんな人と地元についての話をすることになります。その時、遠州織物のことを堂々と言いたいと思いませんか?

そして、遠州との縁がないたくさんの方々。遠州織物から生まれたHUISの洋服。一度も触れないままでは、それももったいないと思います。僕と同じように、肌触りや生地感を気にしている人にとってはもちろん、そういったことは一切気にしていない人も、一度触れてみれば新しい価値観が生まれるはずです。

 

 

 

 

そこで僕は、遠州織物を伝える側に回ろうと思い、松下さんへ連絡しました。いきなりの連絡でしたが、わざわざお話する時間を作っていただきました。そして僕の想いを汲み取り、パートナースタッフとして迎えていただくことになりました。僕の役割は「遠州出身ながら遠州織物を知らなかった人間の目線から、遠州織物を一人でも多くの人に知ってもらうために情報を発信すること」だと考えています。これから、どうぞよろしくおねがいします!

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高品質な“遠州織物”を使用したシンプルな衣服。
ふくふくとした豊かな生地の風合いを大切に。
HUISweb | www.1-huis.com
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