浜松市立西小学校4年生は総合的な学習の時間で静岡県西部について学習するということで、静岡県西部を代表する産業として遠州織物についてお話しさせていただきました。

インターネットや本で調べるだけではなく、本物を見たり触れたり、体験を通して産業やものづくりについて体験を通して学ぶ機会をつくりたいという先生方の要望を受け、小学校で初めて綿の種まきも合わせて行いました。

一般的には地域の産業やその歴史は社会科、植物の生長は理科の学習内容となりますが、社会科と理科の学習内容を”繊維産業と綿”という切り口で、教科を横断し結びつけながら郷土について学習できるのが「総合的な学習の時間」のおもしろいところ。

浜松の豊富な日照量と水資源が綿花栽培と豊田佐吉の発明につながり、佐吉の功績が今の遠州の自動車・楽器産業につながっていることをお話ししました。

浜松ってどんなまち？と聞かれても、産業が多様でなかなか一言で表しきれないところが浜松らしさでもあります。

農林水産業と繊維業、自動車・楽器産業のつながりを知り、一連の地域産業として捉えてもらうことで、生まれ育った浜松の本質的な魅力を理解する一助になればと思います。

話の後には、牛乳パックを再利用したポットに一人一人、種を撒きました。

大きくなった苗は学校菜園へ植え替える予定で、秋には収穫と綿を用いたワークショップも計画しています。

本物や実物に触れながら、学びを深めてほしい、よりよい学びの機会を作りたい、地元の素晴らしさをきちんと伝えたい

という先生方の不断の努力や子どもたちや地域を想うお気持ちにこうした形で少しでも力になれればと思っています。

大きく生長して、無事収穫できますように。

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高品質な“遠州織物”を使用したシンプルな衣服。
ふくふくとした豊かな生地の風合いを大切に。
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