春のシャツ編に続き、秋冬・コール天編として取材いただき、11/12より実施中のクラウドファンディングに、1,000万円を越えるたくさんのご支援をいただきました。
また、「松重見聞録」の感想や遠州のコール天に対する想いのこもった応援コメント・応援メッセージも本当にたくさんいただいています。
■ 【国内最後の一社】歴史を刻む国産コーデュロイ「コール天」を全身で味わうベストとパンツ
https://timeline-media.jp/projects/128
■松重見聞録
https://youtu.be/pQRIvP8_Asg
クラウドファンディングでいただいている励ましや応援、温かな言葉は、産地の事業者さんや職人さんたちにも随時まとめてお届けしています。
松重見聞録の中でも紹介されている通り、磐田産業さんは国内に残る最後の1社、カッチング職人さんもわずかと今後も生産し続けていけるかどうか状況は簡単ではありません。
後継者不足だけではなく光熱費や物価高など様々な社会状況が変化する中、”仕事をやり続ける”ということも難しい状況にあるのが現実ですが、ご支援いただいたたくさんの方の温かいメッセージが産地の職人さんたちの活力になると信じています。
最盛期はそんなに数があったのかと驚かれると思いますが、かつてコール天の機屋さんは1600軒、コール天の加工場さんも600軒あったそうです。
しかしながら、これまでお伝えしてきているように、その数は今はもうほんのわずか。
そして、数字には表現しきれない、先人たちの歴史、努力、誇りが詰まっているはずです。
取材動画の中でも解説させていただいているとおり、現在、国内・海外いずれのアパレル業界でも使用されている「コーデュロイ」は、ほぼ全てが海外(中国又はトルコ)で大量生産されているもので、国産コーデュロイ=「コール天」を使っているのは一部のメゾンブランドなどに限られてしまっています。
コール天を使用するのはなぜ、そうした高級ブランドに限られるのか?
その理由は、映像にあるような大変な手間暇と時間がかかることから、コール天は一般的なコーデュロイと比べて非常に高価なものになってしまうから。
そのため、高価格帯で商品を展開することのできる一部のメゾンブランドでないとなかなか使える生地ではない、というのが実際のところです。
それらは10、20万円を超えるようなコール天製品がほとんどで、コール天がもつ特別な風合い、風格、着心地や機能性などを持つからこそ、世界的にも重宝され高価格帯で展開されている、ということも同時によくご理解いただけるかと思います。
しかし、生地がどこで、どのように作られているか、という情報はハイブランドになるほどトップシークレットとされ、どれだけ素晴らしい技術があっても、産地や職人さんたちには残念ながらスポットがあたりません。
これだけ素晴らしい生地が日本で作られ、これほど評価されているのに、身近なはずの日本人にはほとんど知られていないことにとても歯痒さを感じています。
業界では世界的な綿織物の産地として知られている遠州産地が、より多くの方に知られ、職人さんたちにスポットが当たることを私たちは願っています。
そしてその先に、この技術を受け継ぎたいと産地の仕事に憧れる次世代も自然に生まれてくると思っています。
ご支援いただいている支援金は、産地に循環します。
少しでも長くこのコール天が作り続けられるよう、引き続きこの現状を伝えていくとともに、皆さんからの温かなメッセージや応援を産地に還元していきたいと思います。
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高品質な“遠州織物”を使用したシンプルな衣服。
ふくふくとした豊かな生地の風合いを大切に。
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