繊維産業における技術の革新は、“効率化”です。 効率的な生地生産を目指して織機の改良が進められ、近代の織機で織られている生地は、驚くほど高速で織られます。
しかし、太い糸を低密度で高速に織る生地は、効率化と引き換えに大切な生地の「風合い」を失ってしまいます。重量やごわつきも生まれます。 そのため織機の高速化とともに発展したのが、生地を“お化粧”する技術。柔らかな加工やシワ感のある加工など、生地の風合いを加工で作り出す技術も発展してきました。
対して、旧式の「シャトル織機」で通常の20～30倍もの時間をかけ、細い糸を高密度に織りあげるHUISの生地は、柔らかさやなめらかさ、そして密度の高さから生まれる自然なシワ感が特徴です。 素材そのものを活かした風合いは、洗いをかけても落ちることはなく、むしろ一層風合いが増していく、とびきり丈夫で特別な生地。
“すっぴん勝負”のHUISの生地は、「ありのままの素肌感」を大切にしています。
HUISの生地は、お手入れの容易さも特徴です。どれだけ着心地の良い服も、着るたびにドライクリーニングが必要な服だとしたら、それは日常着としてはなかなか使いづらいものです。HUISの商品は、シャツを始めとするコットン生地のほか、アウターのウールやストールのテンセルなど、いずれの生地も自宅の洗濯機でお洗濯が可能です。
素材本来の風合いであることから、お洗濯を続けても変わらない着心地の良さを楽しんでいただけます。また、高い耐久性を持つことから、お洗濯を繰り返しながら長く愛用していただくことができます。
（おすすめのお洗濯方法）
洗濯機でのお洗濯の際、手洗いモードでお洗濯し軽く脱水をかけます。手のひらでシワを伸ばして干すことで元々の凹凸感が残り、ノーアイロンのまま自然な風合いを楽しんでいただけます。
１．産地における生地企画と直接仕入れ HUISでは産地内における機織り現場において生地の企画から行うほか、機屋さんからの生地の直接仕入れを行っています。通常のアパレルでは、複数の仲介を経て商社や生地メーカー等から既成の生地仕入れを行うのが一般的である中、こうした形態にこだわることよって、流通における中間コストを大きく削減させることができます。遠州という地域内で手間と時間をかけてものづくりのできる、産地ならではの特徴です。
２．直販をメインとした独自の価格設定
通常のアパレルにおいては、生産・流通から販売までの中間コストを包括し、生地品質を背景とした相場によって価格設定が行われます。HUISではオンラインストア及び直営ショールームにおける直販をブランド運営の中心とすることで、市場に左右されない独自の価格設定を行うことができます。
日本の伝統的な技術が生み出す最高品質の生地を、身近な日常の暮らしに取り入れていただきたい。それがHUISのコンセプトであり、お伝えしたい価値です。着る人の五感に幸せを運ぶ、特別な生地の風合いをぜひ味わってください。
タテ糸80番手単糸×ヨコ糸80番手単糸
高密度で織ったコットン生地で、紙のような張りがありながらなめらかな肌触りを味わえる素材感。表面の微小な凹凸感によるふくふくとした風合いが特徴です。肌触りは驚くほどなめらかで、肌にしっとりと馴染む上質な着心地。耐久性が非常に高いほか、軽量かつ適度な保温性を備えた機能的な生地となっています。
タテ糸100番手単糸×ヨコ糸80番手単糸
柔らかく滑らかなコットン100％の生地で、大変肌触りの良い素材感です。タテ糸・ヨコ糸いずれも細い糸を用いて柔らかに織った生地で、驚くほどなめらかな肌触りを味わっていただけます。
タテ糸100番手単糸×ヨコ糸100番手単糸
ゆったり、ふんわりとした極上の軽やかな素材感です。極細の糸をタテ糸・ヨコ糸に使い、ゆっくりと織ることで生まれる、おどろくほどの軽さと柔らかさが相まった豊かな風合いが特徴で、この上ない肌触りを楽しんでいただけます。
タテ糸100番手単糸×ヨコ糸100番手単糸
極細の糸をタテ糸・ヨコ糸に使った「かるふわコットン」を、透け感をできる限り抑えるため、限界まで密度を高めた特別な生地です。100番手の糸を超高密度で織り上げることで、軽やかさとしっかり感が共存した独特の風合いを持ちます。
タテ糸50番手単糸×ヨコ糸40番手単糸(強撚糸)
強く撚った強撚糸（きょうねんし）を使用したコットン100％の生地。強撚糸は、糸一本一本に一定方向の強い力がかかっているため、平らな生地を織るためには高い技術を要します。この糸をしっかりとコントロールし、かつ超高密度で織ることで、生地の表面にシワ感がある独特な表情が生まれます。先染めの糸を使ったコットンボイル生地は、より強いシワ感が生まれます。
タテ糸50番手単糸×ヨコ糸40番手単糸(強撚糸)
強く撚った強撚糸（きょうねんし）を使用したコットン100％の生地。コットンボイル生地と比べ、こちらは生地を織った後に染色する「後染め」を施すことで、落ち着いたシワ感が特徴です。やわらかさとしっかり感が相まったとても着心地の良い生地で、洗濯後のシワが残りにくく、豊かな風合いを持った万能性の高い生地です。
タテ糸40番手双糸＋80番手単糸×ヨコ糸100番手単糸
空気感のある細い糸で織り上げた軽やかな生地です。80番手×100番手の細い糸を使いつつ、ストライプ部分の一部に特別に太い糸を組成することで、通常よりも強い凹凸感が生まれ、シワ感が際立ち立体感のある風合いとなります。ヨコ糸に極細の100番手の糸を使うことで、羽根のような軽さを持つ生地です。
タテ糸40番手双糸×80番手単糸×ヨコ糸60番手単糸
空羽（あきは）とは、意図的に筬に入れるタテ糸を部分的に少なく通すことでタテ糸の本数を少なくし、特別な軽さと通気性を生み出す生地です。一部に太い糸を組成したコードレーン生地にさらに変化を加えたもので、一層軽やかな風合いとなります。
タテ糸80番手双糸×ヨコ糸80番手双糸
一般的には1本のタテ糸で組成する生地を、2本ずつ組成することで一層高密度に織り上げたもので、独特な風合いと保温性を持った特別な生地。適度な張り感と生地の軽さ、ナチュラルな肌触りを実感していただくことができます。やわらかさ、軽やかさがありながらも、パラシュートクロスの特性である風を通しにくい保温性を備えた生地で、一年を通して快適に過ごしていただけます。
タテ糸80番手双糸×ヨコ糸80番手双糸
ダウンの羽も通さないほど、シャトル織機により限界まで高密度に織った特別なコットン素材です。通常ダウンの羽はどんな小さな穴からもでてきてしまうため、ナイロンやポリエステルなどの化繊生地を使い、さらにダウンパックという内袋に入れてダウン製品は作られます。ダウンプルーフコットンは、ダウンをそのまま包み込むことができる、常識をくつがえすほどの高密度で織った天然素材100%の特別な生地です。
タテ糸20番手単糸×ヨコ糸30番手単糸
乗馬時に鞍が滑らないよう鞍の下に敷かれる“馬布”を由来とする生地ですが、強い摩擦に耐えられるよう太い糸を超高密度で織りあげることから、とても強度があるのが特徴です。強度が高く、薄手でありながら密度が高いため肌触りも良く、軽い。柔らかな質感とともに、高い耐久性を持った特別な素材感です。
タテ糸40番手単糸×ヨコ糸40番手単糸(強燃糸)
ウェザークロスとは悪天候にも使える、丈夫な織物を総称したものです。秋から真冬まで雨の日も晴れの日も使える、全天候型のコートなどに用いられています。ウェザーは、英語で「天候」を意味します。HUISの中では太番手で組織密度が非常に高く、地合いに張りとコシがありながら、しなやかで着心地がよく重ね着にも負担がないので快適に過ごしていただくことができます。
タテ糸140番手双糸×ヨコ糸140番手双糸
高級糸であるギザコットンを使用した、最高級の平織りブロード生地。「GIZA」はエジプト綿の一種で超長綿といわれ、繊維の一本一本がとても長い希少な品種です。別名「白いゴールド」とも呼ばれ、価値ある高級品として扱われています。軽くてしなやかな風合いを持ち、高密度に織り上げることから軽く耐久性に優れています。植物性の油脂が適度に含まれていることから、独特の光沢のあるとろみ感が生まれます。
タテ糸100番手単糸×ヨコ糸40番手単糸(リネン)
コットン86%、リネン14％とわずかにリネン素材を含んだコットン生地で、さらりとした肌触りとリネン素材独特のシャリ感を楽しんでいただける生地です。タテ糸に100番手の極細番手の糸を使い高密度で織っているため、生地のしっかり感と、軽さのあるリネンの風合いが心地良いバランスで共存しています。
タテ糸60番手単糸(綿スラブ)×ヨコ糸40番手単糸(テンセル)
テンセル60%コットン40%の比率で織った贅沢な生地。テンセルは木質パルプを原料とする天然繊維で、独特なとろみが特徴です。吸湿・速乾性が高く、ストールなどに使用することで高い機能性が発揮されます。高価なテンセルを時間をかけて丁寧に織り上げたもので、軽やかでうっとりするようななめらかな肌触りを味わっていただけます。
タテ糸80番手単糸×ヨコ糸50番手単糸(ウールコアヤーン)
細番手の糸を使用した超高密度生地のタイプライタークロスに、ウールを含んだ「ウールコアヤーン」をヨコ糸に用いた特別な生地です。「ウールコアヤーン」とは、芯地のウールをコットンが包み込んだ糸で、保温性を備えた綿ウール素材です。シワ感の強い独特な風合いを持ち、軽さとあたたかさを兼ね備えた生地です。
タテ糸毛番48番手(ウール)＋ヨコ糸毛番48番手(ウール)
羽根のように軽く、ふわりとした肌触りが特徴のウール100%の素材。低速のシャトル織機によりゆっくりと時間をかけて織ることで、生地表面に大きな凹凸感が生まれる特別なウール素材です。生地の間に空気の層をまとい、他では得ることのできない軽さと暖かさを兼ね備えます。アウター使いはもちろん、しなやかで重ね着にも向き、インナーや中間着に用いることで抜群の保温性を発揮します。
タテ糸20番手単子＋ヨコ糸毛番48番手(ウール)
タテ糸にコットン、ヨコ糸にウールを用いて超高密度に織った暖かな混紡素材。ウールならではの暖かみと、ふっくらとした風合いが特徴です。毛番手の中でも細いウール糸を超高密度で織り上げることで、重くなりがちなウールを軽量に仕上げ、同時に高い防寒性・保温性を実現しています。
