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お伝えしたいことお知らせ遠州織物のこと 2020-11-18

“2つの大切なお知らせについて”

11月も後半に差し掛かり、今シーズンのリリースやイベント出展などもいよいよ大詰めとなってきました。

今年も本当に多くのお客さまにHUISの服をご愛用いただけていることに感謝の気持ちでいっぱいです。

 

今日は、今後について2つの大切なお知らせがあり、投稿させていただきました。

 

まず、一つ目は今後生産ができなくなってしまった「ウォッシャブルウール」についてです。

今年も秋冬アイテムの人気の中心になっているこちらのウール生地ですが、お知らせしておりましたように、コロナ禍の影響によって糸を供給していただいていた紡績会社さんが廃業され、今後生産できない生地となってしまいました。

ただ、その知らせを受け機屋さんがすぐに調整に取り掛かってくれていたことから、最後に残っていた糸在庫をある程度確保していただくことができました。まだはっきりとはしませんが、来期のアイテム展開はおそらく可能な数量だと思います。今後の継続的な生産ができるわけではないのですが、大変な状況の中で調整に取り組んでくれた機屋さんのおかげで、もう少しだけこの生地を使うことができそうです。

 

もう一つは、来期からの価格についてです。

これまでもお伝えしておりましたように、今年春から続く新型コロナの感染拡大は、アパレルの販売現場だけでなく、紡績・機織り・縫製など、生産現場にも本当に大きな影響を与え続けています。

こうしたことを受け、今月、生産現場におけるすべての生地について大幅な値上げが発表されました。

これまでも天然素材の原料の価格上昇から毎年少しずつ生地値は上がってきてしまっていましたが、今回の価格改定幅はこれまでとは異なるものです。

様々な関連業者さんの縮小により、資材・原料の手配、業者さん間での生産工程がこれまでのようにいかなくなっていること、また、旧式のシャトル織機を使っていることから、メンテナンスにかかる負担の影響もより大きくのしかかります。

 

これを受けて、来期以降のHUISのアイテムについても、価格の改定が避けられない状況となってしまいました。

HUISは、世界的な生地産地である“遠州”で生地を直接仕入れられることから、最高品質の生地を使いながらも価格を抑えられることが、他にはない強みです。ご愛用いただけているお客さまにも、そうした価値がHUISの大きな魅力になっていると感じています。

 

そのため、できる限り価格の上昇幅を抑えらえるよう努力したいと考えています。

 

ただ、固定の常設店舗やスタッフを持たないなど利益を圧縮に努め、生地品質に特化してきたHUISにとって、生産原価の大幅な価格上昇が及ぼす影響は少なくありません。

来期以降の価格改定は避けられない状況となってしまいましたことを、恐れ入りますが、ご理解いただければと思います。

 

生地産地で直接仕入れられることから価格を抑えられるという強みは、今後も変わりません。今後いっそう貴重になるであろう「シャトル織機」による生地を、HUISではこの先も使い続けていきたいと考えています。

それが、産地である遠州織物のかけがえのない技術の維持と、発展につながることだと思っています。

これまで以上に工夫できることを考え、産地発ブランドとしての事業展開を通してより良い価値を提供していけるよう、取り組んでいきたいと思います。

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