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つい先日、とうとうHUISの服を購入しました。手にしたのは、「015 オーガニックコットンバンドカラーオーバーシャツ 白」です。
実は連載がはじまった頃「まず買ってみよう」と思い、オンラインストアを訪問しました。ただ、もう少し遠州織物やHUISのことを学んでから、ここぞのタイミングで手にしたい気持ちが生まれ、見送ることにしました。
半年ほど経った頃にもう一度買おうかと考えたのですが、季節は冬。「シャツを買うなら春」というイメージが私のなかにあって、そのときももう少し待つことにしました。そうして今年の3月、ようやく買い手としてHUISに向き合うことになりました。
お客様の立場になり、改めて意識するようになったことがあります。HUISには、基本的に常設店が存在しません。「せっかくなら試着をした方がいいのかな」「生地の触り心地を確認したいかも」。買う側に立ったことで、今までは意識していなかったことが頭に浮かびました。
HUISが常設店を持たないのは、できる限り手の届きやすい価格を保つための工夫とのことです。シャトル織機で時間をかけてコツコツと織られる遠州織物は、それ自体が高価な生地。そこに常設店の賃料や人件費が上積みされれば、服の価格はさらに上がってしまいます。常設店を構えないことでコストを抑える。HUISの価格設定には、そうした判断が反映されています。
ただし、HUIS自身もオンラインだけで完結するとは考えていません。洋服は、実物に触れて、袖を通すことで伝わるものがある。だからHUISは、取扱店やパートナーショップと組んだショールームや、全国を巡る期間限定のPOPUPなど、実物に出会える場を別のかたちで丁寧に用意しています。常設店を持たないという選択が、買い手の体験を狭めないようにフォローできる体制を用意しています。
私の場合は、生活圏にショールームがあるので、見ようと思えば実物を手に取ることもできます。それでも今回はあえて、オンラインだけで完結させてみることにしました。理由は、他のお客様と同じ買い物体験を、できるだけ自分でも味わってみたかったから。連載でHUISについて書いてきた立場だからこそ、買い手の側にも立ってみたかったんです。

ちょうど、「ユニセックスでワンサイズ」というHUISの考え方についてのコラムを書いているときだったことも大きく影響しています。サイズで迷うことなく、似合う似合わないで悩むことなく買える。HUISならではの買い物体験を味わってみようと思いました。
そうして、HUISのオンラインストアを開きました。何を買うかはある程度決めていました。初めての一着なので、よりシンプルなものを。画面に並ぶアイテムを眺めながら、白系のシャツに絞り込んでいきました。
どの商品を見ても、それを着ている自分の姿を思い浮かべることができる。そう思いました。
唯一迷ったのは、生地です。HUISの服では様々な生地が使われていて、商品ページの説明文も生地ごとに丁寧に書かれています。連載を通して遠州織物について多少は学んできたつもりだったのに、いざ自分が選ぶ立場になるとどれもよく見えてしまうものですね。
生地で選ぶ。HUISならではの楽しみを堪能しました。
何度も見比べた末に選んだのが、オーガニックコットンの白でした。タテ・ヨコともに60番手の糸で高密度に織り上げられた生地は、立体感のある風合いと、柔らかな肌触りが特徴。バンドカラーのすっきりとしたデザインも、初めての一着にちょうどよく感じられました。あと、ものを長く使うことにちょっとした達成感を得るタイプでもあるので、「耐久性が非常に高い」という文言にも惹かれました。

買うものは決まり、あとは注文ボタンを押すだけ。普段、私は服をオンラインで買うことがほとんどありませんでした。そして今までのオンラインで購入する洋服史上、最高額の買い物。気合を入れてから、購入を決定しました。
それでも、不安よりも楽しみのほうがずいぶん大きかったというのが正直なところです。この生地は、どれだけの着心地の良さを与えてくれるんだろう。フリーサイズの服は、自分の身体にどんなふうに乗るんだろう。そういう想像を膨らませながら届くのを待つ時間そのものも、買い物の一部なのかもしれません。
受け取り、袖を通した時のことは、また次回お伝えできればと思います。










