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お伝えしたいこと 2022-10-10

先日、繊維・アパレル業界専門誌である「繊維ニュース」に播州産地(兵庫)の現状について一面で特集されていました。

■播州織産元/コスト上昇も値上げ難航/「モノ作りができなくなる」
https://www.sen-i-news.co.jp/seninews/view/?article=384061

生地作りに関するすべての原価が上がっているにも関わらず、アパレル製品や生地の値上げが進んでいない、という内容です。
播州に限らず、遠州、またその他の産地についても状況は同様です。
以下、記事の内容を抜粋させていただきます。

・昨年から原糸、燃料、染色・加工薬剤、電気代といったコストの急上昇にさらされている
・それ以降もウクライナ情勢の不安定化や円安の進展などでさらなる原価高騰が続いている
・交渉し値上げをお願いしているが、コストアップ分を満たす値上げは認めてもらえていない
・生地の値段を上げれば、服の売値を上げることになる。これだけ原価が上がっていても売り場での売り手が値上げを嫌えば値上げが難しい
・売り場において必要分のコストアップも認めないという姿勢は、国内のモノ作りをより危うくしてしまう。日本でものが作れる体制を維持するためにも丁寧に値上げの理解を広めていく必要がある

コロナ禍以降、近年の生地生産に関する原料の高騰は“異常”とも言える状況が続いています。
ですが、売り場で見る衣服の価格に大きな値上げが見られないということは、必ずどこかに歪みが生まれている、ということをイメージしていただけるのではないかと思います。
その歪みは、歴史ある企業や職人の、倒産や事業閉鎖を生みます。HUISのまわりでも、これまでそうした経営判断をされる方をいくつも見てきました。

日本国内で、適切に、持続的に、良いもの作りが行える環境が閉ざされつつある、というのが今の日本の生地産地です。元々の後継者不足に加え、原価高騰が続く現状は、事業継続を断念する決定打になり得ます。常にギリギリの状態が続いています。

こうした現状を少しでも打破できるためには、多くの方に今の生産現場の状況と、売り場において衣服の値上げが不可避な状況を、理解してもらう努力が最も重要だと思っています。
多くのアパレル企業は、労力のかかるこうした情報の発信を避ける傾向にあります。それは、品質、あるいは、関わる誰かへの歪みに繋がってしまっています。

HUISでも可能な限り価格の維持に努めてきていますが、今後も、段階的に価格の見直しを行なっていきます。
ぜひ、そのことが、日本の適切な、持続的な、良いもの作りの維持につながっていることだとご理解いただければと思います。

現状を捉えた内容でも、業界専門誌での記事は、なかなか一般の方には伝わりにくいものです。今回、ご紹介させていただきました。

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高品質な“遠州織物”を使用したシンプルな衣服。
ふくふくとした豊かな生地の風合いを大切に。
HUISweb | www.1-huis.com
HUISonlinestore | https://1-huis.stores.jp
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