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お伝えしたいこと 2023-02-12

静岡文化芸術大学での感想アンケートをご紹介します

先月、静岡文化芸術大学さんでの講義「遠州織物とブランディング」には、たくさんの学生さんや関係者の方にご参加いただきました。地元新聞社さんにも取り上げていただき多く反響をいただけたことありがたく思っております。

90分という時間でしたが、学生さんたちみなさん熱心に聞いておられました。開催いただいた荒川先生からも関心の高さを伺っていたのですが、先日、学生さんたちからの感想アンケートをいただきました。
正直、私たちが思っていた以上にたくさんのことを感じ、考えてくれたことがよくわかる嬉しいお言葉ばかりで、今回ご紹介する他にも素晴らしい感想をたくさんいただきました。

こうした声が、遠州産地を担う方々にとって、1番の力になると思っています。HUISをご覧いただけている繊維関係者の方々もたくさんおられることを伝え、学生さんたちからのご了承をいただきましたので、以下その一部をご紹介させていただきます。

(なおいただいたご質問もありましたので後日ご紹介いたします)

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・私の地元は兵庫県赤穂市で、織物といえば赤穂緞通と刷りこまれて育ってきました(過言です)。そのため他の知識があまりなく、今日初めて遠州織物を知りました。話を聞けば聞くほど面白かったのですが一番印象に残っているのは、「浜松の産業は全てつながっている」というお話です。初めて浜松に来た時も思ったのですが、浜松は本当に名産の数が桁違いで世界的に有名なものばかり。浜松特有の風土と人が創り上げたものなのだろうと思います。今日のお話を聞く中でますますそのように感じました。

・以前までは、服は学生だし激安のネットショップでいいだろうと思っていたけど、最近あまりの安っぽさに少し質を気にするようになりました。そんな時にこのような特別な織り方をした上質な生地であったり、遠州はこうした生地の産地だという情報はとてもためになりました。「高いから良いわけではないよね」と話し合ったりすることもありますが、やはり高値のものは相応に質の良いもので、それこそ日本のすばらしい技術、大げさですが魂が宿っているんだと感じました。

・世の中に流通している「MADE in JAPAN」と記載された服は、実際には他国の要素が入っているという事実、そして「HUIS」の商品は全て日本で作られている希少な商品であることに驚きました。
また地域発のブランドのお客さんへのアプローチとして、「地域のものを使う」だけでは人を集めることができない。一方で地域と繋がっているからこそのメリットなどを伝えることが重要だと学びました。こんなに手の込んだ製品にもかかわらず手頃な価格で提供できるのは地域ブランドのメリットであり、大量生産ができない希少性の高さを伝えることで、人を惹きつけることができるのだと思いました。

・遠州織物は知っていたが、どういった魅力があるのか詳しいことは知らなかったので、今回色んなことが知れてよかった。トヨタやスズキが元々は織機から、車など作る大企業に発展したと知り、驚いた。シャトル織機で織られた布を実際に触ったとき全然違って驚いた。浜松の織機の技術にルイヴィトンなどのハイブランドが目をつけているというお話を聞いて、少し誇りに思った。

・私は、シャトル織機というものを今日の講義で初めて知りました。
多くの人たちは効率を重視していった中で、シャトル織機の技術が残り、その価値を伝えていこうとする人たちがいることが素晴らしいと思いました。また三大織機のメーカーが浜松にあり、その織機技術があった故に自動車技術が成長していった、というお話が大変面白かったです。浜松にそのような優れた技術があったからこそ技術者が集まりものづくりのまちになったというのは今まで知らなかった歴史だったので、これからその思い返せるようにしたいです。

・浜松は自動車や楽器のイメージが強く、遠州織物も名前は知っているけれどそれほど意識したことはありませんでした。ですが、自動車や楽器は、織物や農業にもつながりがあって、浜松で織物がさかんだった理由がよく分かりました。
学生なので高い服はあまり買おうと思ってこなかったけれど、素材の良さを知ると値段の価値に納得できるし、欲しいなと思いました。ものをつくって売るときに、自分だけが良いと分かっているのではなく、買う側に分かりやすく伝え知ってもらうことで買ってもらえるのだなと思いました。

・遠州織物のサンプルを触らせて頂いた際に本当に軽くて驚きました。
そしてその驚きは、松下さんが遠州織物の良さを知識のない私にも分かりやすく説明して下さり、その後に触れたからこそ驚きが増したと思います。奈良の靴下や岡山のデニムなど最終製品に近いものは認知されやすいが、遠州のような繊維産地は地元の人にすら認知されていないのはとてももったいないことです。浜松は多くの産業があるのにも関わらず分離していると聞いて、これも残念なことだと感じました。これから多くの産業が様々に組み合わさり浜松が発展していってくれたらいいな。今回のお話を聞いて、遠州織物、浜松の良さ、そして松下さんの大きな愛を感じました。この度は本当にありがとうございました。

 

 

 

 

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