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お伝えしたいこと久留女木の棚田プロジェクト 2023-05-12

“新プロジェクト「久留女木の棚田」のこと”

先日のGWは4年ぶりの開催となった浜松まつりとともに、大河ドラマ「どうする家康」主演の松本潤さんが騎馬武者行列をしたことも大きな話題となりました。
現在放映されている「どうする家康」と同時代を扱った2017年放映のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」も、同じく浜松が舞台です。

このドラマで主役となる井伊家は浜松市北部の井伊谷が開祖の地で、柴咲コウさん演じた井伊直虎は”久留女木の棚田”を含む井伊谷の領主でした。
”久留女木の棚田”はドラマの舞台の中心となった場所のひとつで、井伊家の隠し里として何度も登場し、柴咲コウさん、髙橋一生さん、三浦春馬さんら主要キャストも訪れ棚田でドラマのロケも行われた場所です。

このように歴史ある久留女木地区には「竜宮小僧の伝説」が伝承されています。
竜宮小僧は農繁期になるとどこからともなくやってきては見返りを求めず村人たちのために働いていましたが、不慮の事故で亡くなってしまいます。村人は竜宮小僧の遺言通り槇(まき)の根本に埋葬したところ、水が湧き出し、その湧き水で作ったのが「久留女木の棚田」と言われています。
困っている人には誰にでも手を差し伸べ、自らは名乗ることもなく、見返りも求めず、死んでもなお棚田の水源となり、今も村に恩恵を与えてくれる竜宮小僧。久留女木の村人たちは、今も感謝の気持ちを込め、田植えや稲刈りの後には供物をして手を合わせているそうです。

この「竜宮小僧」はドラマにも登場し、生きる道標として直虎の心に生涯寄り添います。また、現在棚田の保全活動を行う地元のみなさんも、伝説にあやかり「竜宮小僧の会」という団体名で活動しています。

「おんな城主 直虎」の中では、柴咲コウさん演じる直虎が、領地・領民を豊かにするため、自ら領民とともに綿花栽培をはじめ、綿織物にまで仕立てるシーンも登場します。
実際に、遠州地域では温暖な気候と豊かな天竜川水系の恩恵により、江戸時代中期から綿花栽培が盛んだったことから、繊維産業が地域の基幹産業として成長し、遠州織物につながります。

遠州織物と棚田。
一見つながりがないように思えますが、かつて人々は食べ物を育てるように、衣服の原料も自ら育て、織物を作ってきました。
今年、HUISはここで綿花の栽培をスタートします。

遠州織物を作る職人さんたちのさらに向こう側には、織物の原料となるコットンやリネンを育てる生産者の方々がいます。
現在の日本は、天然繊維のほとんどを海外から輸入しています。そうした国々から私たちはどれほどの恩恵を受けているのか。
売り場に並ぶ服は、どれも簡単につくられたものではありません。目に見えない、多くの人の手の積み重ねで、服はつくられています。

「遠州織物×久留女木の棚田 保全プロジェクト」が、ファッションにおけるこうした側面をイメージするきっかけになればと私たちは考えています。
そして遠州の農業や貴重な地域資源について、ファッションという新しい視点から、広くお伝えしていければと思っています。

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高品質な“遠州織物”を使用したシンプルな衣服。
ふくふくとした豊かな生地の風合いを大切に。
HUISweb | www.1-huis.com
HUISonlinestore | https://1-huis.stores.jp
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