ブログ

お伝えしたいこと 2023-07-17

HUIS創業以来、お世話になっていた古橋織布の濵田さんが退職されます

HUIS創業以来、変わらずにHUISの生地を織ってくださっている浜松市の「古橋織布」さんで今年の夏、長く働かれてきたスタッフの濵田美希さんが結婚を機に退職されます。
HUISがブランドスタートする前からずっと担当していただき、HUISの生地について常に相談に乗っていただいてきた、大きな存在です。

東京出身の濵田さんは生地の専門家として学び、自分の就職先を探る中で世界中の産地を回りました。その上で、日本国内である“遠州”産地の技術・ものづくりが最も魅力的だと感じ、12年前に古橋織布さんに就職されました。

以前は自分が国内で就職するイメージは持っていなかったそうです。そんな濵田さんが世界中の産地を探った上で、自分の力を発揮したいと見定めた産地。
おそらく「遠州の技術」と「一般消費者に対する知名度」との乖離を、最も歯がゆく感じてきたのも濵田さんだと思います。

退職されるのはとても残念ですが、退職後は遠州産地の魅力を発信する若手グループのプロジェクトチーム「entrance」の代表として、新たな活動をスタートしていきます。

そんな濵田さんのインタビュー生地を、古橋織布さんが紹介していますので、本日はリポストさせていただきます。(文字数制限の関係で一部編集しています)

repost
@furuhashi.weaving

約12年働いた濵田が語る、古橋織布はココが凄い。東京生まれ、東京育ちのSTAFF濵田。古橋織布で働きたいと思い、約12年前に就職。
そんな、テキスタイルラバー濵田が、結婚を機に退職されることに…さみしいですが、最後に古橋織布の魅力を語ってもらいました。

■どうして古橋織布で働きたいと思ったの?

小学生の時、縫製の内職をしていた祖母から、工業用ミシンでスパルタ教育を受けていました(笑)
小3で自分の帽子を縫ったこともあります。
高校はファッション部に入り、自分たちで洋服を縫い、ファッションショーを開催していました。学生時代から、ずっとファッションに興味があり、生地屋さんをウロウロするのが趣味でした。
高校卒業後は、東京にある文化服装学院のファッションテキスタイル科に入学。
専門学校では、基本的な「染め」「織り」「プリント」を学んだり、“織りの生地作り”に没頭することもありました。休日に、自分でアポを取り”全国の機屋さん巡り”や、展示会でいろんな産地の人の話を聞いたりしていました。
海外への憧れもあり、トルコ、フランス、イタリアへ『テキスタイルの旅』へも出かけました。そこで、ファッションの本場の「フランス」や「イタリア」の生地を見て、気付いてしまいました。

「あれ?日本の生地の方が凄いかも」と。

就活が始まり、講師の方に、「日本の産地で働きたいです」と相談しました。
そして、講師を介して、古橋織布と出会いました。

入社前、展示会に出展すると聞き、そこで初めて古橋織布の生地を見ました。
その時、「生地屋で見たことないモノばかり」と、衝撃が走りました。
綿100%の生地ひとつでも、密度、ハリ感、風合いと心地よさに驚き、触ったことのない感触は今も鮮明に覚えています。

■入社した頃のことと、大変だったエピソード

入社当時、古橋織布には営業がおらず、社長(現会長)が現場をやりつつ、客先の対応をしていました。当時21歳の私から、いちばん年齢の近い方は50代。。。
遠州産地の繊維業は、分業制で毎日が予想外の連続でした。糸が切れて整経が進まない、指示した色に染まらない、織機のトラブルで生地に欠点が出たりなど、、日常茶飯事。
問題が起きた時に、どう解決していくかがやりがいを感じる部分かなと思います。

■他社にない、古橋織布の魅力とは

学生の時に、フランスやイタリアの生地よりも『日本の生地の方がレベルが高い』と感じました。12年経った今も、全く変わっていません。何度かイタリア出張に行き、ヨーロッパ各地で織られた新しい生地を見ても、古橋織布より優れた“綿の生地”に出会うことはありませんでした。
古橋織布は、ほぼ毎シーズン、ヨーロッパのブランドから注文を頂いています。コストや納期がかかっても、古橋織布の生地に“こだわる”のは、代わりが効かないからでしょう。
ヨーロッパの生地は、見た目に派手なものが多く、見せ方を意識している生地が多い印象でした。一方、古橋の生地は、見た目に派手さはなくとも、着る人の“着心地の良さ”を追求しています。

服になり、着た瞬間に「ん?何かが違う」と違いが分かるはず。
“ふっくら”で、“上質な風合い”は、『古橋にしかできない』と自負しています。

普段、アパレルのお客様と取引しているため、一般の方に『古橋織布の生地』だと認識してもらえることは、ごくわずかです。
しかし最近、若手の社員が増え、作られる工程や背景を知って、購入してほしい!という想いから、自ら発信し、直接伝えられるようになりました。

私は退職しても、ずっと変わらず“古橋ファン”です。
これからも、まだ世の中にない生地がたくさん生まれることを楽しみにしています。

@entrance.textile

– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –
高品質な“遠州織物”を使用したシンプルな衣服。
ふくふくとした豊かな生地の風合いを大切に。
HUISweb | www.1-huis.com
HUISonlinestore | https://1-huis.stores.jp
– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリー

オンラインショップ