和歌山県で編まれる特別な生地を使った、シンプルなカットソーレーベル[HUIS in house]。
ふだんの日常も、気持ちの良い生地に包まれて、心地よく暮らせる。お洒落をしておでかけする日と、自宅でまったりと過ごす日を、シームレスにつないでくれる、そんな衣服です。
しかしながら、こちらのシリーズに用いているスヴィンコットンですが、かつて最盛期には年間6000トンの生産を誇ったといわれていますが、現在の収穫量は年わずか200トンあまり。
アパレル製品の低価格化が進む中での高級糸の需要減や、気象環境の変動により絶滅が危ぶまれています。
農業も、織物も、そこに関わる“人”と“技術”が大切であることは同じです。
素晴らしい生地を作ることができる古い機械がどれだけ残っていても、人から人へ伝えられてきたその扱う技術がなければ、生地を生み出すことはできません。
先日ご紹介したメリノオプティモウォッシャブルウールシリーズと併せて、今期のスヴィンコットンシリーズもリリースとなりました。
スヴィンコットンの生地についても改めてご紹介させていただきますね。

[HUIS in house]スヴィンコットンシリーズに使用される生地は、実際に触って見ていただければすぐに実感できるほどの特別な風合いと機能性を持っています。
その理由は、「和歌山県で編まれている」ということともう一つ、「特別な綿『スヴィンコットン』を使用している」ということが大きな理由です。
スヴィンコットンは、世界最大の綿花産地であり、高級綿の生産地としても知られるインドで生産され、綿花の王様、インドの誇りといわれる特別な綿です。
インド綿という王冠の中心に、燦然と輝く宝石。インドの紡績ではスヴィンコットンを使用する際、神に祈りを捧げるといいます。
衣服に使われる綿には様々な種類がありますが、中でも高級糸とされるのが「超長綿」といわれる種類の綿です。繊維長が長いことから、やわらかな肌触りや高級感あるツヤ感、そして高い耐久性が生まれます。
「ギザコットン」や「スーピマコットン」といった高級糸の名称を耳にされたことがあるかもしれませんが、こうした高級綿糸は「超長綿」の代表です。

全世界での年間綿花生産量は約2600万トン、そのうち「超長綿」の年間生産量はわずか約39万トンです。すべてのコットンの中でも1.5%ほどしかありません。
そして、その「超長綿」の中でも世界最高峰の繊維質を持つといわれるスヴィンコットンの年間生産量はわずか「200トン」。
実に0.00001%の希少な高級綿です。
ギザやスーピマよりも、さらに長く細い繊維を持つスヴィンコットンは「綿の宝石」と呼ばれ、シルクのような光沢とカシミヤのような肌触りのコットンとして知られています。
2.9マイクロのスヴィン糸は、糸自体がシルクのようなツヤとカシミアのような柔らかさを持つとともに、糸に撚り(複数の繊維をねじり合わせること)をかけなくても強度をもつため、甘撚りの糸を使って丈夫な生地を生み出すことができます。
撚りは甘ければ甘いほど、やさしくやわらかな風合いが生まれる。それは、繊維の一本一本がわかるような繊細な柔らかさ。

[HUIS in house]スヴィンコットンシリーズの生地は、超甘撚りの糸を使った、柔らかな風合いと日用耐久性の共存する生地です。
また、綿の白度が高いことから染料の入りが良く、長く使い続けながらも退色しにくい特徴を備えています。
仮に最高峰の綿花が育つ種が残っていても、その土地で育まれた栽培技術がなければ、最高品質の綿花を育て、収穫をすることはできません。
素晴らしい資源も、技術も、需要がなければ知らないうちに消えて無くなってしまいます。
どんな業界においても効率化が進む中で、そうした価値あるものが、今なくなりつつあります。
「綿の宝石」と呼ばれるスヴィンコットンと、伝統ある編み物産地である和歌山の職人が作り出す、唯一無二の生地。ぜひご体感くださいね。
↓[HUIS in house]シリーズの詳細はこちら
https://1-huis.com/huis-in-house
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高品質な“遠州織物”を使用したシンプルな衣服。
ふくふくとした豊かな生地の風合いを大切に。
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