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お知らせ 2020-01-31

“繊維資源を次代につなぐ、リサイクルウール「毛七」”

“繊維資源を次代につなぐ、リサイクルウール「毛七」”

様々なイベントでHUISとコラボレーションをさせていただいている尾州織物のコートブランド「blanket」を運営する大鹿株式会社さんが、新たな生地ブランド「毛七」をスタートされています。

■蘇る、羊毛「毛七」
https://www.keshichi-138.jp

愛知県一宮市を中心とする日本最大の繊維産地「尾州」は、ウール生地の産地です。浜松を中心とする「遠州」=遠州織物はコットン生地の産地で、二大産地として取り上げられることも多くなりました。

現在、世界各国いろいろな分野で、持続的な環境維持のための取り組みがさかんに行われています。

アパレル・繊維業界も、今こうした環境問題に直面しています。特にコットンやリネン・ウールなど天然素材の原料は年々減少し、それとともに価格も高騰してしまっています。
この先、天然繊維資源がどれだけ維持されるのか、懸念される時代となっています。

日本では、古来からこうした資源を大切にする文化がありました。
和服は反物を裁断する際、生地の余りが出ないようによく考えられているそうです。中でも、「羊毛」は、牧羊に苦戦した日本人にとって、とても貴重な天然繊維でした。

こうした中、尾州産地では古くより「羊毛再生」の文化があったそうです。
着古したセーターや、縫製工場の裁断くず、紡績工場の落ちわたなど、廃棄される羊毛繊維を全国各地から集め、再び糸となります。
古くからこうした取り組みが行われていたのは、貴重な資源を無駄にしない、日本人の心の現れだと思います。

大鹿さんが新たにスタートされた生地ブランド「毛七」の名前は、この再生ウールの混率が70%であることが由来だそうです。
反毛されたわたは繊維が短い為、少量の化学繊維を絶妙の割合でブレンドする事で、強度があり、かつ風合いの良い糸を紡ぐ事ができる。その黄金比なのだそうです。

蘇る羊毛、“毛七”
昨年スタートし、新聞などでも数多く取り上げられていますが、3月にはTV番組「ガイアの夜明け」でも尾州産地における羊毛再生の取り組みについて紹介されるそうです。

BtoBを中心とした生地ブランドですが、ウェブサイトでは毛七の生地を使ったブランケットなども販売されていますのでぜひご覧になってみてください。
繊維業においても、次代につなぐ環境への取り組みが広く伝わっていくといいですね。

■毛七 Instagram
https://www.instagram.com/keshichi_138/

 

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高品質な“遠州織物”を使用したシンプルな衣服。
ふくふくとした豊かな生地の風合いを大切に。
HUISweb | www.1-huis.com
HUISonlinestore | http://1-huis.stores.jp/
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