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日本製の服と素材選び|心豊かな着こなしの秘訣

日本製の服と素材のすべて|デニムの魅力から、一年を通じた快適な着こなしまで

日々の装いにおいて、多くの人はデザインや流行に目を奪われがちです。しかし、本当に心豊かな着こなしを叶えるためには、服の「素材」に深くこだわることが大切です。肌に触れる素材がもたらす心地よさ、そして長く愛用できる耐久性は、毎日をより豊かに彩ってくれます。

こちらでは、その中でも世界中で高い評価を受ける日本製の服と素材の魅力に焦点を当てます。特に、日本製の高い評価を得る生地として認知の進んでいるデニムが持つ奥深い世界から、一年を通して快適に過ごすための素材選びのポイントまで、詳細に解説していきます。現在、消費者から認知の進んでいるデニム以外にもB to Bのアパレル業界では世界的な評価を得ている日本製の生地や国内繊維産地が数多くあります。こうした素材や産地を知ることで、あなたのワードローブはより洗練され、日々の着こなしは格段に心地よいものとなるでしょう。

世界が認める日本デニムの品質:普遍的な魅力とその理由

世界が認める日本デニムの品質:普遍的な魅力とその理由

世界中で愛されているデニムですが、その中でも「日本製デニム」は特別な存在として、高い評価を得ています。単なる丈夫な作業着という枠を超え、ファッションアイテムとして、また愛着を持って長く付き合える生地として、多くの人々を魅了し続けています。日本のデニムがなぜこれほどまでに世界から認められているのか、その普遍的な魅力と理由を探ります。

旧式のシャトル織機と職人技術が生み出す風合いと耐久性

日本におけるデニムの製造は、伝統的な織物技術によって独自の進化を遂げてきました。デニムの産地として有名なのは、岡山県と広島県にまたがる、備前(びぜん)、備中(びっちゅう)、備後(びんご)の「三備地区」です。この地域において、古くから使われている「シャトル織機」によって生まれる生地は、大きく開口するタテ糸の間をゆっくりと時間をかけて織り上げていくことから、一般的な高速織機では表現できない、生地本来の凹凸感や温かみのある風合いを生み出します。日本製のデニム生地が有名な理由はここにあります。もちろん三備地区でも革新織機と言われる効率的な高速織機で織られているデニム生地もありますが、それでもなお貴重な旧式のシャトル織機が残り、技術が受け継がれていることから世界的な評価を得ているのです。

シャトル織機は、糸に無理な負担をかけずにゆっくりと丁寧に織り上げるため、非常に丈夫でありながらもしなやかさを併せ持つ生地が完成します。シャトル織機で織られたデニム生地は、「セルヴィッジデニム」「セルビッジデニム」とも呼ばれます。いずれも耳付きのデニムのことで、シャトル織機はシャトルと言う部品が緯糸を往復して織り上げていくことから、生地の端に糸が織り込まれた「耳」と言われる部分が生まれるのです。効率よく緯糸を飛ばすために開発されたレピア織機以降の革新織機と言われる織機では、一方方向にのみ緯糸を飛ばし、緯糸は都度切断されていくことからこうした「耳」は生まれません。生地の端に「耳」があることは、貴重なシャトル織機で織られた生地の証になるのです。

また、染色の工程においても、熟練した職人の手作業による深みのあるインディゴ染めなど、細部にまでこだわりが詰まっています。

こうした日本の職人技が、世界に類を見ない高品質なデニムを生み出す源となっています。

経年変化を楽しむ「育てる」喜び

シャトル織機で織られたデニムをはじめとする日本製デニムの大きな魅力の一つは、その「経年変化」を楽しめる点にあります。シャトル織機で織られたセルヴィッジデニムは、前述のように糸に負担をかけずリラックスした状態で立体的に織り込まれていくことから、豊かな風合いと耐久性を持つ生地となります。こうしたデニムを履き込むほどに色落ちが進み、シワやアタリが生まれることで、その人だけの個性的な表情へと変化していきます。これはまるで、革製品を育てるかのような感覚に似ています。昔ながらの日本の貴重な織機で織られた丈夫でしなやかなデニムだからこそ生まれる特徴です。

洗濯や着用を繰り返す中で、生地の風合いが変化し、世界に一つだけのオリジナルのデニムへと成長していく過程は、既成の服にはない特別な愛着を生み出します。このように、着用する人のライフスタイルが反映されていくデニムは、単なる衣類ではなく、共に時を刻むパートナーのような存在になります。

暑い季節を快適に過ごす春夏の天然素材選び:軽やかさと涼しさを重視

暑い季節を快適に過ごす春夏の天然素材選び:軽やかさと涼しさを重視

日本の夏は高温多湿であり、衣服の素材選びは日中の快適さに直結します。暑い季節を心地よく過ごすためには、涼しさや軽やかさ、そして汗をかいても肌にまとわりつかない快適さを重視した素材選びが重要になります。見た目の涼やかさだけでなく、機能性にも着目することで、蒸し暑い季節でも快適に過ごせる着こなしができます。

通気性・吸湿速乾性に優れた素材

夏服の素材を選ぶうえで最も大切なのは、通気性と吸湿速乾性、放熱性です。通気性の良い素材は、風を通して衣服内の熱をこもらせず、涼しさを保ちます。麻(リネン)や薄手の綿(コットン)などは、繊維の構造上、通気性に優れているため、夏の衣類に適しています。

特に、HUISの生地は細い糸で織られているため、汗の乾きも早く、軽やかで風の通りも良いため、日本の高温多湿の夏にはぴったりです。

天然素材の中でも、特に麻は湿気が多く汗ばむ夏シーズンにぴったりの素材です。麻が持つ機能は、

  • 吸湿性→体から出た汗を吸ってくれる
  • 速乾性→吸った汗がすぐ乾く
  • 放熱性→熱を体外に排出してくれる
  • 調温性→外気と体温との温度差を緩衝し調温をしてくれる
  • 接触冷感がある
  • 水を通すと強度が増すといわれ、洗濯を繰り返しても長持ちする。
  • 抗菌性を保つため汗をかいても安心
  • 麻ならではの上品な光沢感を持つ

といった嬉しい機能を持っています。

暑い時期には特に吸湿速乾性や抗菌性、接触冷感などが嬉しい機能ですが、「夏は何も着ないよりも、麻を着た方が涼しい」と言われる麻素材の大きな特徴が「放熱性」です。

放熱性とは、身体から出た汗を吸い、乾く際に気化熱を生じることで、身体の熱を体外に放出してくれる。というのがその仕組みです。

理科の授業でもあったように、液体は気体へ状態変化する際にエネルギーを必要とします。エネルギーとは熱なので、液体はまわりにある熱を吸収して気化するわけです。つまり、身体から出た汗が周りの熱を奪って蒸散するため、その分身体の周りの温度を下げてくれ体温調整できるということです。

これは、麻の繊維が多くの空洞を持つことから起こることで、身体から出た汗がこの空洞に吸収され、体外への蒸散を促すことから起こります。

これが「吸湿性」「速乾性」で、さらにその結果として周囲の熱の吸収(気化熱)が起こり、「放熱性」に結びつくというわけです。

ですから、麻素材の洋服を一番外側に着ることで涼しく着ることができるのです。(一方、秋冬は重ね着し外側をアウターで覆うことで身体から吸収された熱が空洞にとどまり熱を効率よく利用できることで暖かく着られます)

また、意外に思われるかもしれませんが、夏にウールもおすすめです。

汗をかいた際に素早く吸収し、乾かす吸湿速乾性の高いウールは、肌をさらっと快適に保ち、不快なべたつきを抑える効果があります。さらに、体の熱を繊維の中に溜めることができるため、冷房の効いた室内での汗冷をさけることができるほか、ウールは消臭機能にもすぐれています。

これらの機能を持つ天然素材を選ぶことで、汗ばむ季節でも一日中快適に過ごすことができます。

肌触りの良さがもたらすストレスフリーな着心地

暑い季節には、肌に直接触れる素材の肌触りも非常に重要です。チクチクしたり、ごわついたりする素材は、わずかな刺激でも不快感が増幅されがちです。

肌に優しい柔らかな天然素材、例えば綿(コットン)でも、その種類や綿の産地により肌触りは異なります。

例えば世界最高峰のコットンと言われている、SUVIN COTTONの繊維質は、細く、長く、強いという特徴があります。高級綿と言われる「ギザ」や「スーピマ」よりもさらに細く長い繊維質を持ちます。

2.9マイクロのSUVIN糸は、糸自体がシルクのようなツヤとカシミアのような柔らかさを持つとともに、糸に撚り(複数の繊維をねじり合わせること)をかけなくても強度をもつため、甘撚りの糸を使って丈夫な生地を生み出すことができます。

撚りは甘ければ甘いほど、やさしくやわらかな風合いが生まれます。そのためSUVIN COTTONによる生地は、柔らかでなめらかな特別な風合いと日用耐久性の共存する服となります。

このようなストレスフリーな着心地は、夏の暑さによる疲労感を軽減し、心身ともにリラックスして過ごせます。

※参考:HUIS in house

夏の重ね着にも適した薄手素材の魅力

夏場は、日中の強い日差し対策や冷房対策として、薄手の羽織りものを持ち歩くことが多くなると思います。この時、持ち運びのしやすさ、荷物の重さや着用時の通気性を損なわないように、薄手で軽量な素材を選ぶことが大切です。軽やかな素材は、重ね着をしてももたつかず、スマートな印象を保ちます。

重ね着(レイヤード)の際には、ウールやリネンなど放熱性に優れる素材を一番外側に切ることもポイントです。熱を外へ出す機能を持つウールやリネンを一番外側に切ることで、体の熱を外へ逃がしてくれます。

また、シワになりにくい素材や、速乾性のある素材であれば、旅行や外出先での持ち運びにも便利で、手軽に手入れができるため、夏のアクティブなシーンにも最適です。薄手の素材を上手に取り入れることで、夏のファッションをより幅広く楽しむことができます。

寒い季節を暖かく過ごす秋冬の素材選び:保温性と着心地を両立

冬の寒さが厳しくなる季節には、身体の持つ熱を逃がさない素材選びが非常に重要です。しかし、ただ暖かいだけでなく、快適な着心地も同時に叶える素材を選ぶことで、冬のファッションをより一層楽しむことができます。

暖かさだけでなく、蒸れにくさも考慮した素材

冬の素材選びでは、保温性を最優先に考えがちですが、同時に蒸れにくさも考慮することが大切です。暖かさだけを追求すると、厚手の素材で体が蒸れてしまい、かえって不快感を覚えることがあります。

ウールやカシミヤなどの天然素材は、「スケール」という鱗状の構造が開いたり閉じたりすることで、高い保温性を持ちながらも、湿気を適切に放出して蒸れを防ぐ機能を持ちます。これにより、暖かさを保ちつつも、さらりとした快適な状態を維持し、屋内外での温度変化にも対応しやすくなります。

また、麻(リネン・ラミー・ヘンプ)も秋冬に適した素材の一つです。麻100%の服というと春夏シーズンのみの服と思われがちですが、実は麻は体と外気の緩衝をしてくれる調温機能に優れた素材で、四季のある日本で一年を通して快適に着ていただくことのできる天然素材です。

HUISの生地を生産する産地「遠州」は高級綿織物の産地として知られている地域ですが、麻織物の生産量もとても多く、旧式の織機で生まれる麻素材は、その品質から繊維・アパレル業界ではよく知られている産地です。「遠州織物」という言葉には、綿織物だけでなく麻織物も多くが含まれています。

この麻素材の大きな特徴は、空気を多く含み、余分な湿気を蒸散してくれることです。その特徴が生まれる理由は、麻繊維の構造にあります。

麻は繊維の中心に大きな空洞があり、また繊維表面にもたくさんのひび割れや小さな空洞がある「多孔構造」になっています。

この繊維の空洞に、体から出た水分がすばやく吸収され、外気への蒸散が促されます。

麻が持つこの吸湿・速乾性が、汗をかく夏シーズンに快適に着用いただける理由ですが、多孔構造を持つ麻素材の特性はそれだけではありません。水分を蒸発した後の空洞は、体から出た空気をとどめて空気の層を作ることから、冬も暖かく、呼吸するように体感を調節してくれます。

外気との緩衝を担ってくれるこの空気の層が、麻素材が持つ調温機能の秘密。そのため、麻素材は一年を通して快適に過ごしていただくことができるのです。

重ね着が楽しくなる素材の組み合わせ方

寒い季節は、素材の強みを知り、それらを組み合わせることで、寒さから身体を守りつつ重ね着をより楽しむことができます。

インナーには吸湿性・保温性の高い薄手のウールやコットン素材、ミドルレイヤーには保温性の高いウールやリネン、アウターには防風性のある高密度の素材を選ぶなど、天然素材の機能性を活かす組み合わせによって、体感温度を効果的に調整することができます。

また、生地の質感や厚みの違いを活かすことで、単調になりがちな冬のコーディネートに奥行きと表情が生まれます。異なる素材を上手に組み合わせることで、暖かさとファッション性の両方を追求することが可能になります。

長く愛用できる丈夫な天然素材の選び方

耐久性のある素材を選ぶことも重要です。質の良いウールや、目の詰まったコットン、丈夫な化学繊維などは、毛玉になりにくく、型崩れしにくい特徴があります。これにより、お気に入りの服を何シーズンにもわたって大切に着続けることができます。

高品質な素材を用いお洋服は洗濯を繰り返してもその機能性や質感、形状が崩れることはありません。夏場の汗をかく時期だからこそ、ご自宅ですぐに手軽にお洗濯して清潔にしておきたいものですよね。

長く愛用できる丈夫な素材を選ぶことは、結果的に経済的であり、環境にも優しい選択です。天然素材本来の持つ強度と、適切なケアによって、真夏や真冬の厳しい環境下でも変わらない美しさと快適さを保ち続けることができます。

HUISの服で感じる、素材が織りなす豊かな暮らし

HUISは「シャトル織機」で、天然素材を丁寧に織り上げた「遠州織物」を基本とした、上質な日常着をお届けしています。現代では希少となったシャトル織機でゆっくりと織り上げられたHUISの生地は、丈夫で軽くしなやかであり、使うほどに「生地が育つ」という独特の魅力を持ち合わせています。糸と時間を惜しみなく使うことで生まれる繊細で極上の肌触りは、一度袖を通せばその違いを実感していただけることでしょう。

HUISは、単なる服を提供するだけでなく、素材が持つ本来の力を引き出し、着る人の日々の暮らしを豊かにする「育つ服」を皆様にお届けしたいと考えています。時間と共に風合いが増し、肌に馴染んでいくHUISの服は、まさに第二の皮膚のように、あなたの一部となっていくはずです。

ぜひ、HUISの直営ショールームや取扱店で、実際にHUISの生地に触れてみてください。天然素材へのこだわりが詰まったHUISの服が、ワードローブに新たな価値と喜びをもたらすことを確信しています。天然素材が織りなす豊かな暮らしを始めてみませんか。

素材を活かした日本製の服ならHUIS

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